【東京コレクション編】若手デザイナーの憧れ”東京コレクション”。柳田の付き添いで会場にやって来た育人に訪れる試練。
タイトル | ランウェイで笑って(2) |
著者 | 猪ノ谷言葉 |
レーベル | 講談社コミックス |
初版発行 | 2017年11月17日 |
ランウェイで笑って(2) https://t.co/4kELihE1hu
— ウエスト記伝 (@west_kiden) February 11, 2019
あらすじ
東京コレクション編
トラブル続出
世界から注目されるファッションショー、東京コレクション。都村の雇用主である柳田も参加していたのだが、トラブルが発生。台風の影響でモデル1人が間に合わなくなってしまったのだ。しかも代わりに派遣されて来たのは、身長の低い千雪。激怒する柳田だったが、もう彼女以外にモデルはいない。千雪の参加が認められるも今度は、唯一服が縫える森山が倒れてしまい──。
—以下ネタバレ感想—
ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。
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ファッション用語集
東京コレクション編
僕が……やります。
僕が藤戸さんの服、直してもいいですか……!? 柳田さん……!!
前半は、育人奮闘編。
特にやる事がなかったはずなのに、急転。モデルの代役としてやって来た千雪のために、育人が服の手直しを速急にしなくてはならない事態に。
モデルが遅れた原因は台風だったらしいけど……。こんな大舞台のモデルなら、事前に来日してそうなもんだけど、実際はそうでもないのかな?
女性の裸体は、高校生の育人には刺激が強かったか。これが女性向けマンガだったら、育人は真顔で対処するんだろうな、と何となく思った。
服のまったく縫えないデザイナーというのは、現実でもいるのだろうか。マンガ特有の設定なのかな?
時間に追われて焦りまくる育人を一喝する千雪。こういう励まし合うシーン、結構好き。
応援したくなるよね!
丸めた裾をどうやってベルトで縛ったんだ? と思ったが、読み返したらちゃんとハサミで切れ目を入れるシーンがあったわ。芸が細かい。
みんなの協力もあり、無事に服が完成。ところで「残りは僕が間に合わせるだけです!!」の後の千雪のコマ、『ワキワキ』ってどういう意味なんだろう?
次ここに来るときは、拍手全部もらおうよ。半分じゃなくてさ。
言ってる意味……わかるよね?
後半は、千雪躍動編。
急遽モデルとして招集され、ネタ枠だのチビだの散々罵倒された彼女ですが、へこたれません。この逆境をチャンスと捉えるあたり、なかなか肝が据わっています。
突発的な抜擢だったにもかかわず、堂々と胸を張って歩く姿はまさしくモデルそのもの。クビを宣告されても潰れず夢を諦めなかった、日ごろの努力の賜物ですね。
ヒールが折れている状態で、歩けるものなのかな? 1度もはいたことのない私なんかは、そもそも完璧なヒールでも歩行できないと思う。つま先立ちで歩くの、疲れないのか?
途中で服の形が変わる服。こういう仕掛け、結構好き。現実的に可能かどうかは、ともかくね。
オシャレもモードも──全部同じ。
自分のためにするものだったんだ。
話の合間に差しはさまれるのが、新沼感激編。
新沼文世は、文芸誌の編集者。
文芸部に配属されたかったが、なんの因果かハイファッション誌編集部に在籍している。
ファッションに対するコンプレックスがあったものの、分不相応ないで立ちながら堂々と歩く千雪に心動かされ、アパレルの世界に残る事に。
という事で、東京コレクション編は終了。
育人と千雪。2人にとっては思い出深いファッションショーになったのではないでしょうか。
「この拍手の半分はお前にやる」という柳田も格好いいね。
意味深な終わり方で、2巻は終了。育人の家庭環境に関しては、また次巻。
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