【灯火】イギリス人がイランで発見した化石。 & 【混信】小学生のトランシーバーと犯罪者のものとが混信。 & 【邪視除け】密室殺人。なぜ首飾りは持ち去られたのか。 & 【魔道の書】イギリスマフィアとグリモワール。
タイトル | C.M.B.森羅博物館の事件目録(32) |
著者 | 加藤元浩 |
レーベル | 講談社コミックス |
初版発行 | 2016年6月17日 |
C.M.B.森羅博物館の事件目録(32) https://t.co/kGIR8uMrAl
— ウエスト記伝 (@west_kiden) February 12, 2019
あらすじ
灯火
消えた頭蓋骨
イランで発見されたネアンデルタール人の化石。発掘したイギリス人、バリーは研究素材として国外に持ち出すつもりだったのだが、イランの上層部はそれを禁止して──。
混信
違法な電波
クリスマスプレゼントにトランシーバーを入手した少年。弟と遊んでいると、謎の声が届く。どうやら声の主は犯罪と関わっており、”アニキ”なる人物に暴力を受けているようで──。
邪視除け
恨みを跳ね返す首飾り
とある洋品店で起きた密室殺人。事務室で店長が殺害されたのだが、死亡推定時刻にその部屋に入れる者は誰もいなかったのだ。なぜか店長が愛用していた首飾りが盗まれており──。
魔道の書
ヒスイでできた猫
マウが受けた依頼先は、イギリスのマフィアだった。森羅は危険だからという理由で降りるが、マウは七瀬と共に調査を続ける。とある廃城にたどり着いた2人だったが──。
—以下ネタバレ感想—
犯人、トリックについても言及しています。
ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
–
灯火
母親の骨を子供の元に戻してやらんとな。
犯人は、バリー。
どうしても化石を国外に持ち出したかったのだった。
–
ネアンデルタール人の化石をめぐるお話。
イランの歴史的価値のある物の1部は、国外に持っていかれてしまった。
イラン側の言い分もわからなくはないですが、最初から国外に持ち出す契約だった以上、バリー博士の主張の方が筋が通っている気がする。大発見してから横からかすめ取るのは、いくら歴史的背景があるからといってもなぁ……。
金庫のトリックは、鋼のたわみの利用。
たいへんオシャレな金庫ですが、大きな弱点が。というか、誰か気付けよ(笑)。ドラクエの牢屋なみに、管理ががばがばじゃないか。
いや、気が付いてはいるのかも。機能性より見た目重視だったのかもしれない。まぁいずれにせよ、あの金庫を使い続けるなら監視カメラの1つでもつけた方がいいかもしれない。
何でもかんでも持ち出せるなら、遊牧民最強じゃね?
混信
タカオ兄ちゃん、聞こえる? 聞こえる?
トランシーバーをめぐるお話。
違法な電波によるトランシーバーのお話は、ミステリーものでは定番。ドラマ相棒では、人間電波受信器が登場していたなぁ。違法電波でストーブが誤作動するストーリーもあったか。
自分で自分を傷つける、と簡単に言うけどあのレベルのケガを自傷するのは相当な勇気がいるだろうね。というか、医者はケガの具合から殴られたかどうかぐらい、わかるのではあるまいか。
タカオは残念な結果に終わってしまいました。「手当たり次第に友達を作ろうとしちゃダメ」という彼の残した言葉が、安永にきちんと届いていればいいですね。
邪視除け
普段怒る人より、黙ってる人の方がキレると怖いってあるもんね。
犯人は、豆田。
つらいバイトを強いられたのが原因だった。
–
密室に焦点が当たられたお話。
背中で人を判別するのは、結構難しいかもしれない。私だって自分の背中を撮ったとして、それが本当に自分の背中かどうかの判断はできないしなぁ。
でも声はどうなんだろう。「ヤロォ!」のボイスは、声マネでもしたのだろうか。
魔道の書
だって本を探しに来る人は、なにかを叶えてくれる魔法を信じてるわけだから。
魔道書をめぐるお話。
マウと七瀬が2人っきりで協力して事件に当たるのは珍しいかな? だいたいつも、森羅がいるからね。
なんでこんなトウガラシを強調しているのかと思ったら、最後のマフィア撃退で登場(笑)。焼死したウォーターの身体には、トウガラシエキスは染みたでしょうな。
㉛へ
㉝へ
コメント欄