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C.M.B.森羅博物館の事件目録(31)

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【地獄穴】地獄へと続く穴。村人はなぜ消えていくのか。 & 【ゴーストカー】亡くなった日本画家。消えた絵画の謎。 & 【動き回る死体】アパートで見つかった死体の押し付け合い。 & 【第27回探偵推理会議】手品師が死んだのは、本当に事故だったのか。


タイトル C.M.B.森羅博物館の事件目録(31)
著者 加藤元浩
レーベル 講談社コミックス
初版発行 2016年2月17日


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あらすじ

地獄穴

穴の利用方法

土砂崩れによって突然現れた地獄穴の調査をしにやって来た森羅。穴が出現した途端に、村人たちが1人、また1人と消えてしまったらしい。テレビ局もやって来て大騒ぎになるが──。


ゴーストカー

崖から落ちた車

半年前に亡くなった日本画家、犬柳卯助。彼の遺産分割に、ちょっとした問題が発生していた。卯助が描いた1800万円の価値がある絵画が、どこかに消えてしまっており──。


動き回る死体

とあるアパートにて

森羅の元に届けられた木箱。その中には死体が入っていた。運搬してきた3人の話を聞くと、アパートの室内で発見された死体をお互いに押し付け合った結果、博物館に持ってきたようで──。


第27回探偵推理会議

実際にあった事件

『犯人がわかれば100万円』という推理企画に参加した森羅。出題された問題は、とある手品師の事件だった。水中脱出マジックの途中で事故死したとされるその手品師だったが──。


—以下ネタバレ感想—

犯人、トリックについても言及しています。

ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。

地獄穴

やっぱり向こうの世界の食べ物を口にしたら罪悪感が残って、気持ちがこっちに戻ってくるのは難しいかもね。

だから向こう側はいつもおいしそうな食事を用意してる。

 

地獄穴が開いたとたんに、村人が消えていく謎を追うお話。

地獄穴
死後の世界の入り口。
地獄絵
地獄を描いた絵。

地獄穴は日本中にあるらしい。ざっと検索してみると、鳴沢氷穴にあるのが有名なのかな。

あの世の物を食べると、元の世界に戻ってこれなくなる。

ヨモツヘグイ
黄泉つ竈食。黄泉の国のカマドで作った食べ物を食べると、現世に戻れなくなる。

イザナギとイザナミの話が有名。西洋にも似たような話があるそうな。

穴に投げ捨てられたのは、不法投棄。

不法投棄
法令に違反した処分方法で廃棄物を投棄すること。

あの高さから穴の中へとドンピシャにゴミを投げるのは結構難しそう。まぁ別に、無理に全部入れ込む必要もないのかもしれないけど。

産業廃棄物の処理費用は、地方によって変わるそうだ。

不法投棄はもちろん悪い事だけど、あれで数十億円浮くのであれば、違法行為に手を染める連中の気持ちはわからなくもない。無論、いけない事だけどね。

村人が受け取ってしまったお金と、向こうの世界の食べ物を重ねた表現がいいね。

七瀬がまったく出てこなかった珍しいお話でした。


ゴーストカー

これは幽霊の仕業なんかじゃない。

この世界に……やさしい魂があった証拠だよ。

 

絵を盗んだのは、猫次郎。

アトリエと絵、両方手に入れる算段だった。

お金にがめつい男の犯罪でした。

横領もして、アトリエをかすめ取り、1800万円の価値がある絵画まで盗もうとは、なんともふてぇ野郎でしたね。

登場した車は、アルファロメオ・ジュリア。

アルファロメオ・ジュリア
アルファロメオが製造・販売している自動車。

トリックは、車庫の移動。

なかなか豪快な仕掛け。ダイナミックでいいけど、地面に物凄い痕跡が残りそう……。

苗字に”犬”の字があるのに、名前にまで動物の名前が入っているのはどうなのだろうか。そういう家系なのかな。


動き回る死体

ドタバタしたけどようやく静かに眠れるね。

死体になってまで、本当にごくろうさまでした。

 

犯人は、津田。

被害者と口論になって殺害したのだった。

バカミス(誉め言葉です)みたいなお話。

今回のお話は『あなたを殺します』という、応募してくれた読者の中から出演者を決定するという特別企画でした。

まさか応募した人も終始死体として登場するとは思っていなかったのではなかろうか(笑)。

死体をあんな風に扱ったら、死体遺棄か死体損壊の罪にたぶん問われるよね? 巻き込まれた2人はかわいそうに……と言おうかと思ったけど、まぁ自業自得か。


第27回探偵推理会議

オレは……取り返しのつかない失敗をしたのか……。

 

犯人は、黒津。

自分を認めない師匠を恨んでの犯行だった。

こちらも特別企画『あなたを殺します』で、応募者の中から出演する人を選んだお話。

1ページ目の「どいつもこいつもオレの才能がわかってない」というセリフ。読了してから最初から見直すと、ある意味自白しているようなものだったんですね。認められなかった弟子が犯人というね。

”オレの才能がわかっていない”、というのは本人の勘違いだったわけですがね。

犯人はともかく他の仲間は、先生を水の中に入れるときに、死んでいると気付きそうなものだけどね。というか、死因は心臓マヒであっているのかな?

神輿の鳳凰って、サイズが大きい物だとうん十万もするのか。結構お高いのね。

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