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Q.E.D.iff -証明終了-(9)

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【陰火】心霊番組撮影中に起きた事件。陰火の正体とは。 & 【美しい絵】車のトランクから出てきたマフィアのボスの死体。消えた200万ポンド。


タイトル Q.E.D.iff -証明終了ー(9)
著者 加藤元浩
レーベル 講談社コミックス
初版発行 2018年2月16日


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あらすじ

陰火

幽霊のしわざ?

『化け物探訪』という新番組の撮影が行われていた。番組内容はいわゆる心霊もので、15年前に殺人事件のあった屋敷を、タレントや霊媒師が探索するというものだった。その撮影中、お笑い芸人の鳥羽は陰火を目撃。さらに霊媒師とプロデューサーが、謎の白い影に襲われケガを負ってしまう。番組放送が中止になりそうになって困った鳥羽は、水原に相談することにして──。


美しい絵

殺されたマフィアのボス

ロンドン警視庁のボーン警部は引退間近。ある時、1台の車を職質すると、トランクの中から死体が出てきた。それはマフィアのボス、インクその人だった。車に乗っていた2人が逮捕されるも、すぐに保釈されてしまう。偶然ボーン警部を訪ねていた燈馬たちは、事件の捜査を手伝うことに。インクは殺される直前、貴族のヴァーミリアン氏を訪れ、そこで借金の取り立てをしており──。


—以下ネタバレ感想—

犯人、トリックについても言及しています。

ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。

陰火

怨念はすぐそばにあるかもしれない。

それが陰火になって現れたときは、逃げた方がいいかもしれませんね。

 

犯人は、道後。

白浜俊和をバカにされたから、犯行に至った。

犯人の動機がだいぶ明後日の方向に飛んでましたね。

学生時代すばらしいスポーツマンだったことと、犯罪を犯さないことになんの因果関係があるのか、コレガワカラナイ。

ミステリー作品の動機というのは基本なんでもいいけれども、道後が白浜を心酔してるような描写もなかったし、じゃっかんの唐突感は否めない。

タイトルは、陰火でした。

陰火
墓場などで見られる、青白い炎のこと。鬼火や人魂ともいう。

私は心霊体験というものは、経験したことがないんですよねぇ。

唯一体験したのは、完全に目が覚めているのにまぶたがまったく開かなかったという金縛りみたいなやつでしょうか。

まぁ心霊体験なのかといわれると微妙ですが、あんときはちょっと焦りましたよ。身体は動くのに目が見えないわけですからね。

いままでのQ.E.D.シリーズには、メタ発言はあまりなかったかな。水原がいきなり「あー! 2巻に出てきた!」と発言するのは作風にあっていない気がする。メタネタは、ギャグ作品に任せておけばいいのさ。

最近、まともな? 心霊番組って少なくなってしまって寂しい。結構、視聴するの好きなんですけどね。

CG技術の向上で視聴者を騙せなくなったとか、苦情が増えたからやりにくくなったとか聞きますが、真相はどうなんですかね。

昔やっていた『USO!?ジャパン』というジャニーズの番組、わりと好きだったなぁ。やらせっぽいものも多かったけれど、怖かった記憶がある。まぁこの番組も、後半はだいぶやわらかい番組内容に変わってしまっていたけどね。

トリックは、カメラの入れ替え。

古典的ではありますが、即興で行ったとなれば、道後のアドリブ力の高さをうかがわせますね。

「おかしいの、あんただし」

という水原の表情が、とても艶やかというか色っぽく見えるのは気のせいだろうか。全巻通してみても、1番見目麗しく見える。


美しい絵

頭の中にある美しい絵に従えばいいんじゃないですか。

 

犯人は、ウッド。

大切な絵を取り戻すための犯行だった。

やたら登場人物が多かったなぁ、というのが第1印象ですかね。

厩舎番やメイド、ハウスキーパーにまで名前がありました。複雑なアリバイトリックのため、証言者がある程度必要だったのかな。

200万ポンドって、日本円で3億円前後らしい。そんな大金をマフィアに借りるのはおそろしい。いやまぁ、個人にそんなお金、普通に貸してくれる場所はないだろうけども。

剪定バサミをプレゼントする約束を果たす水原警部。なかなか律儀なお方です。

難民排斥派と容認派の夫婦。あのボートハウスの人たちのことが露見したとき、はたして夫婦仲は保てるのだろうか。

鹿肉にはブルーベリーソースをかけて食べるらしい。どんな味がするのだろう。エバラ焼き肉のたれをぶっかけたほうがおいしそうに見えるが……。

馬の絵がやたらうまいのは、なぜなんだ。

以上、Q.E.D.証明終了。

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