【無関係な事件】香港で起きた殺人事件。日本にいる就活生がなぜか巻き込まれた。 & 【ラブストーリー】学生時代に仕上がらなかった映画。45年後に、完成のメドが立つ。
タイトル | Q.E.D.証明終了(49) |
著者 | 加藤元浩 |
レーベル | 講談社コミックス |
初版発行 | 2014年10月17日 |
あらすじ
無関係な事件
消えた犯人
香港で暴力団同士の抗争が勃発。”青海(チンハイ)”の首領が射殺される。犯人は逃げ場のない路地から忽然と消え失せた。犯人の正体に気づいた天木は、これをネタに犯人をゆすろうとする。東京のビルで清掃のバイトをしていた、笘篠はこのゆすり現場を目撃してしまう。天木は犯人の逆襲を受け瀕死の重症を負う。犯人の魔の手は、目撃者である笘篠にも伸びてきて──。
ラブストーリー
時を超えて映画の完成を
大学の映画研究会で、ラブストーリーを撮っていた。撮影は終了するものの、部長の蒲田は映画を完成させようとしない。「ラストが決められない」蒲田は結局、映画を仕上げられなかった。45年後。蒲田は水原の姿を見て、驚愕する。撮影していた映画に出演していた女優、吉沢にそっくりだったからだ。取り損ねたシーンの撮影をしたいとお願いされ、水原は映画の撮影に協力し──。
Q.E.D.証明終了(49) (講談社コミックス月刊マガジン)
—以下ネタバレ感想—
犯人、トリックについても言及しています。
ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。
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無関係な事件
その瞬間、思った。
「オレ、悪くねぇな」って。
犯人は、ラウ。
変装して、周囲の人間に紛れての犯行だった。
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Q.E.D.ではたびたび登場する、中国の裏社会がらみのお話でした。
黒社会ってなんだっけ、と思って調べた。
現実世界でも、あんな普通の店に黒社会の連中がたむろしているのだろうか。中国、怖い……。
「撃つな!! 騒ぎになる!!」と叫んでいるけれど、車から発砲された時点で十分騒ぎになると思うが……。
カジノといえばラスベガスが有名だけど、マカオのはそこの7倍以上の売り上げがあるらしい。
人生で1度くらいはカジノに入ってみたい気がしなくもない。とはいえ、知り合いに昔連れて行ってもらった競馬で、500円くらいスッただけで大損した気分になる私では、賭け事は性に合っていないのかもしれない。
日本にもカジノ計画が持ち上がっていますが、はたしてどうなることやら。
カジノは1度作ったら経営は安泰、なイメージがありますが、意外と倒産するケースも多いらしいですね。
トリックは、変装。
シンプルでわかりやすいが、そんな手を使ってまで、自らの手で殺害したかったのだろうか。適当に部下を見繕って殺らせたほうが、のちの対処も楽だったような気もする。
実際銃声を聞いたことは、人生で1度もないのですが、相当な爆音だそうで。サイレンサーというのは、どれくらい音を抑えてくれるのだろうか。
アニメだと、スポン、という気の抜けた音がするけど、現実世界でもあんな音が鳴るのかな。
動画を見る限り、あまり消音機能が働いているように聞こえないのだが……。リアルで実演された方が、効果がよくわかるのかもしれない。
国によって救急車のサイレンの音は違うらしい。動画サイトに、いくつか投稿されていた。聞きなれているせいか、日本のものがやはり1番しっくり来る。
ズボンの尻ポケットに、6000円も入れる人はあまりいない気がする。拉致される危険を察知して、お金を忍ばせておいたのならたいしたもんだが。
内閣情報調査室の梨田、再び登場。
もはや、便利キャラと化しています。準レギュラーといって、差し支えないでしょう。甘党なのも変わらず。
「口の利き方に気をつけろよ」
ラウとやり合う燈馬。普段と違う口調だと、ちょっとワイルドに見えますな。もはや犯人の声音ですよ。
学生時代は、男にしては髪を長くしていた私だけど、今はもうバリカンでさっさと剃ってしまっている。美容院に行く手間も省けるし、30分もかからない。めちゃくちゃ楽でオススメ。
後片付けだけは、ちょっと大変だけどね。
ラブストーリー
とってもあなたらしい、いい映画でしたよ。
映画のラストは、決められなかった。
今わの際に残した言葉の真意は、それだった。
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前半の裏社会の話とはある意味正反対の、ゆっくりとしたストーリーでした。
吉沢の容姿は、ポニーテールじゃない水原そのものですな。水原も黙っていれば美人なのに、と言おうと思ったけど、まぁ別にうるさくても美人は美人か。
できれば、現在の吉沢も見て見たかったところ。
今でもきっと、美人のままだろうね!
「映画、できなかった……」
紛らわしい言い回しを蒲田がしなければ、奥さんはすぐに真意がわかったのに……。まぁそれじゃ、お話にならないけどね。
「結末、決められなかった……」が最期の言葉だったら、水原も右往左往しなくてすんだのに。とはいえ、映画が完成に至ったのだから、結果オーライかもしれない。
超能力を鍛えるために筋トレが必要らしい。
手紙の差出人は、大泉。
由美を傷つけるかもしれないなら映画は完成しなくていい、という理由から。まぁ、気持ちはわかる。夫を失くしたばかりの由美に、余計な気苦労を与えるのは酷だしね。
映画の編集まで出来てしまう燈馬。とても、もんじゃ焼きを知らなかった人物とは思えない。
現状私は「理」も「美」も「愛」もないわけだが……。さみしい臨終になりそうです……。
以上、Q.E.D.証明終了。
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