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寄宿学校のジュリエット

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この恋は、決してバレてはならない。絶対秘密の学園ラブコメ!


タイトル 寄宿学校のジュリエット
著者 金田陽介
レーベル 講談社コミックス
初版発行 2015年11月9日


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有名作品の翻案

『ロミオとジュリエット』といえば、言わずと知れたシェイクスピアの戯曲ですね。あまりにも名の通った作品であるため、1度くらいは、本やミュージカルで見たことがあるでしょう。

まぁ、私はないんですけどね(笑)。

私が実際見たことあるのは、昔TBSの深夜に放映していた『ロミオ×ジュリエット』というアニメ作品だけでした。

大陸が浮き竜馬が舞う世界観の、ちょっと変わったロミジュリ作品だったと思いますが、わりと面白かったですよ。

深夜アニメをあまり見ない友人が「結構おもしろくね?」と言っていたと記憶しています。

本作『寄宿学校のジュリエット』も、『ロミオとジュリエット』にならった作品です。もっとも、本家が悲劇なのに対し、こちらはだいぶラブコメに寄っていますが……。

本作は2018年にアニメ化されたため、知っている人も多い作品かもしれませんね。

男性向けラブコメといえば

ウェスト公国と東和国。隣り合うこの国同士は敵対関係にある。

その中間にある孤島にはダリア学園という、名門寄宿学校が存在していた。この学校には両国の生徒たちが通い、日々、絶え間なく争いを繰り広げていた。

主人公は、東和国出身の犬塚。

1年のリーダーを務める、ケンカの強い頼れる存在の彼だが、とある秘密があった。

ウェスト公国出身の、同じく1年リーダー、ペルシアに長い間ずっと恋をしていたのだ。

立場上、決して許されることのない恋──であるはずだったのだが……。


というのが、おおまかな概要。

禁断の恋路、というのはまさしく本家の世界観と共通のものですね。

お互いの身分の壁を乗り越え、犬塚はペルシアと恋人同士になれるのかどうか──というか、まぁ、言ってしまうと一瞬で恋人になるんですけどね(笑)。

一般的に男性向けのラブコメというと、いろんなタイプのヒロインと出会って、『最終巻付近で誰かとつき合って終了』が普通かと思います。

逆に女性向けのものだと、付き合ってからが本番(その後のドロドロした恋愛劇を楽しむ)、というのが多い印象です。

本作は1話目の時点で『犬塚が告白、ペルシアがOK』と流れが進んでいくので、めっちゃスピーディーですね。大筋だけ見ると、女性向け作品に見えるかもしれません。

じゃあ男性読者は何を楽しめばいいんだ、ということになりますが……。

2人の恋仲には、数多の障壁が立ちふさがります。

恋を感づかれるわけにはいかない寮の友人たち、宿命のごとく付きまとうお家事情、乗り越えなくてはならないお国事情、などなど。

それらの障害を2人が手を取り合って、どのように克服していくのか。

コメディー要素をフンダンに交えながらも、それらに立ち向かっていく姿を丁寧に描いているのが、『寄宿学校のジュリエット』の特徴です。これらに着目していれば、男性読者でも飽きずに読めるかと思います。

またペルシア以外にもたくさんの女性キャラが登場し、なかには犬塚に好意を寄せる子も出てきます。

でも犬塚はどこまでいっても、ペルシア一筋。非常に好感の持てる主人公です。

作画、めっちゃキレイ

そもそも私がこの作品に出会ったきっかけは、なんかラブコメ読みてぇなぁ、と突如浮かんだ欲望に忠実に従い、インターネットでラブコメマンガを検索したことでした。

メジャーなジャンルであるため、当然、いくつかヒットしたわけですが……。特に目を引いたのが、今作『寄宿学校のジュリエット』

理由は単純、表紙がめっちゃキレイだったから。

 

ハリ
ハリ

絵がとってもいいよね!

 

いわゆる、表紙買いですね。

大外れを引くこともある、一種の博打である表紙買いですが……。本作は大当たりの部類でしたね。

作画はうまいし、話も面白い。コメディ部分がちゃんと笑えるのも、点数が高い。

ラブコメの評価の大部分は、女性陣がかわいいかどうかだと思いますが、今作は文句なしでしょう。ついでにいえば主人公である犬塚も、プレゼントにこだわったり付き合って1ヶ月記念を祝おうとしたりと、だいぶ乙女チックです。

ラブコメマニアでも、十二分に満足できる作品ではないでしょうか。

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