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C.M.B.森羅博物館の事件目録(5)

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【グーテンベルク聖書】貴重な聖書の鑑定依頼。盗難品が日本に持ち込まれる理由とは。 & 【森の精霊】ボルネオで見つかった首なし死体。サダマンはどこにいるのか。


タイトル C.M.B.森羅博物館の事件目録(5)
著者 加藤元浩
レーベル 講談社コミックス
初版発行 2007年5月17日


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あらすじ

グーテンベルク聖書

ブラック・マーケット

森羅博物館にやって来た少女、マウ。彼女は森羅に、”グーテンベルク聖書”の紙片の鑑定を依頼するも、出所が説明できずに拒否されてしまう。途方に暮れるマウに七瀬は、森羅を説得してあげると約束した。同じころ、インターポールの刑事たちが、博物館を訪れる。どうやら日本の都市銀行に、未発見のグーテンベルク聖書が保管されているというのだ。その保護を森羅に求めて──。


森の精霊

薬剤師? 呪術師?

ボルネオで発見された首無し死体。それは製薬会社社員のものだった。森の精霊と呼ばれるサダマンとの接触を試みていた彼は、地元民の怒りを買って殺されたのか? サダマンと知り合いだった森羅はマウの誘いに乗って、ボルネオへ。しかし島を捜索している最中、錯乱したロイドに足を銃撃されケガを負ってしまう。痛みで苦しむ彼の元に現れたのは、探していたサダマンで──。


—以下ネタバレ感想—

犯人、トリックについても言及しています。

ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。

グーテンベルク聖書

日当たりはいいし、街を見渡せるし、風が通る。

ここが世界で1番いい博物館!

僕が見つけて、僕が作ったんだ。

 

闇のブローカーは、マウ。

グーテンベルク聖書を手に入れるためのお芝居だった。

準レギュラー、マウ初登場回。

ピンク髪、ゴスロリ服という属性ましましの少女です。ブラック・マーケットの魔女というあだ名を持ち、裏で取引される盗難品の売買をしています。

いっけん犯罪行為に見えますが……あくまで善意の第3者という立場なので、警察の御用にはなりません。

まぁ文化財を裏ルートで流通させているため、森羅からはあまりいい顔をされませんがね。

探偵のライバルキャラといえば、だいだい怪盗が出てくるのが主流のような気がします。闇市場の番人が登場するのは、珍しいかもしれない。

マウが森羅の元にやって来たのは、グーテンベルク聖書に関しての依頼をするためでした。

グーテンベルク聖書
グーテンベルクは、15世紀ドイツの金細工職人。世界で初めて活版印刷を実用化した。グーテンベルク聖書は、彼が史上初めて活版印刷で刷った聖書。完全本なら30億円ほどの価値がある。

インターポールの刑事たちが、燈馬を訪ねてきました。

インターポール
国際刑事警察機構。国際犯罪の防止を目的として世界各国の警察機関により組織された国際組織。

まぁもっとも、森羅の前に現れたのは偽物でしたが。

ルパンに出てくる銭形警部が所属している機関として有名かな。実際のインターポールは、銭形みたいな突撃捜査はしないみたいですけどね。

「ルパァ~ン、逮捕だぁー!」と銭形はいつも言っていますが、そもそもインターポールに逮捕権はないそうで。

まぁあの銭形あってのルパン3世だし、それが面白いのだから問題ないですけどね。

日本はユニドロワ条約を批准していないらしい。

ユニドロワ条約
文化遺産保護制度。

たとえ善意の第3者であっても、その盗品を手に入れるときに、それが盗まれた物かどうかの最大限のチェックを怠っていた場合、持ち主に返さなくてはならない条約、だそうだ。

時効成立に75年。非常に強力な条約。でも日本は、規制対象が不明確、という理由で批准していないらしい。

マウのシャワーのやり取りがよくわからなかった。湯舟のお湯で、石鹸落としちゃいかんのか? 海外ではシャワー文化が普通らしいから、単純にシャワーがなくて困ったということだろうか。

 

ハリ
ハリ

でも、やかんはどうかと思うけど……。

 

指輪1つで貸金庫まで簡単に開けられてしまう。本当に絶大な力を指輪は有しております。森羅以外の人が持ったらすえ恐ろしい武器ですね。

とりあえず私は、ブローカーにはなれないらしい。高校英語すら怪しいし。

「猫をかぶって人をだますなんて許せない!!」

巨大なブーメラン発言を見た気がした。

マウが持って行った箱は、びっくり箱。特注品のびっくり箱とはいったい……。


森の精霊

まだ消えてない。受け継がれてる。

サダマンの精霊が、森を歩いてる。

 

犯人は、ロイド。

製薬会社CEOの指示を受けての犯行だった。

マウが再び登場。森羅を事件へと誘います。

この後何度も、マウ絡みの事件に森羅は巻き込まれていきます。彼女はとんだトラブルメーカーですね。

事件の舞台は、ボルネオ。

ボルネオ
東南アジアの島。インドネシア・マレーシア・ブルネイ、この3か国の領土であり、世界で最も多くの国の領地がある島。

自然豊かな島だそうです。

薬草の宝庫で、サダマンはそこに住む薬剤師。

個人的に薬剤師というのは、時給がめちゃくちゃ高い仕事ベストファイブに入る印象。いやまぁ、どうでもいいですが……。

メイントリックは、被害者の生存偽装。

絶対やりたくないトリックの最上位クラスに入ると思う。ただでさえ、死体には触れたくないのに、首を切断したうえで自分の肩に乗せるとか……。想像するだけで身震いする。

トリックを実行している場面の絵面はじゃっかんシュールですが、距離はあるし夜間なのでバレにくいかもしれません。

ボルネオの首狩り文化は、1世紀以上前になくなっているらしい。つい最近まであったんか、とツッコみたくなった。

まぁ江戸時代が終わったのも、今からたかだか150年前くらい前だし、そう考えれば別に首狩り文化があったとしてもおかしくはないか。

森羅を見捨てて逃亡するマオはさすがというかなんというか。いい表現を使えば”潔い”、悪い表現を使えば”厚顔無恥”といったところでしょうか。

やられっぱなしで終わらないのは、腐ってもブラック・マーケットの魔女。彼女が通報してくれたおかげで、森羅たちは結果的に助かりました。

まぁそれを貸しに換算するのが、彼女が彼女たるユエンでしょうか。森羅を見捨てといて、いい性根をしています。

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