【ユダヤの財宝】ローマのコロッセオで殺された遺跡調査員。絶対に明かせない、ユダヤの財宝の正体とは。
タイトル | C.M.B.森羅博物館の事件目録(4) |
著者 | 加藤元浩 |
レーベル | 講談社コミックス |
初版発行 | 2007年1月17日 |
C.M.B.森羅博物館の事件目録(4) https://t.co/VhmC54RKdU
— ウエスト記伝 (@west_kiden) January 15, 2019
あらすじ
ユダヤの財宝
恐るべき火種
ローマのコロッセオで殺されたのは、遺跡調査員カール。キリスト教やユダヤ教を巻き込む大変デリケートなこの事件は、C.M.B.の指輪を持つ森羅に解決をゆだねる事態に。森羅と七瀬一家は、ローマへ足を運ぶ。バチカン市国やコロッセオに向かい調査を続ける森羅たち。歴史的背景も絡み、事件は一筋縄ではいかないようだった。七瀬も調査を手伝うも、謎の騎士に襲われて──。
—以下ネタバレ感想—
犯人、トリックについても言及しています。
ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。
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ユダヤの財宝
”真実”は人の頭の中にある。
”真実”だと思えば人はどんなこともやる。
止める方法が他になかった。
犯人は、ジェイミー。
表ざたにできない真実を伏せたままにするための犯行だった。
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1巻まるまる使った、歴史ミステリーでした。
キリスト教やユダヤ教の歴史的事実を踏まえた上で、ミステリー作品として昇華させたのはお見事。とはいえ、結構デリケートな話題なので、「こんなん描いて大丈夫なんだろうか」と、小心者の私なんかは思ってしまう(笑)。
まぁこの感想記事では、余計なことを書かないようにしておこう。宗教は難しいからね、仕方ないね。
舞台はローマ。そしてバチカン。
イスラエルも登場。
ここでは深く語りませんが、いかにも何かが起こりそうな国々が関わってきましたね。
自宅に外務省のお偉いさんが大勢押しかけてきたら、そうとうビビると思うわ。七瀬はよく冷静に対応してますね。
というかその後、番頭までやらせてるし……。度胸があるというか、なんというか。銭湯は閉めて、その分補填したほうが楽な気もするけど……。
七瀬の母は、イカスミスパゲティーが美味しかったと言っていますが……。
イカスミスパゲティーっておいしいですかね? 私は1度食べたことがありますが……。ちょっとガーリックが強すぎて、イカスミの味がよくわからなかったというのが正直なところ。
しかも、その……。ちょっと汚い話になりますが……。
人間、食事をすると必ずトイレに行くわけですが……。まぁいろいろ黒かったです。病気かと思ったわ、マジで。
余談ですが、便が黒い場合本当に病気の可能性もあるらしいので、行けるなら病院に行った方がいいみたいですね。
ガンと診断されるケースもあるらしいですよ。
閑話休題。
カルロはマルタ騎士団の人。
領土はなくても建物に治外法権を持ち、国連に参加する権利も有している。歴史的背景はとりあえず置いておいて、結構かっこよくないですか? 特に、領土なき独立国家という響きが。
「マリネになってろ!!」
オリーブオイルですっころんだ騎士に向けて、七瀬が言い放った一言。某キッチンの人がその所業を聞いたら、涙しそう。
まぁ2回目の登場の仕方には、ちょっと笑っちゃったけど。街中で乗馬しながら槍をぶん回すのは、目立つってレベルではないと思う。あれがローマの日常なのだろうか……。ジョストでも始めるつもりか。
ウォルターは室内でヒゲをそっているけれど、海外ではそれが普通なのかな? 洗面台がないとやりにくいと思うのだが……。
メイントリックである殺害方法は、槍で下から突いた。
被害者の方が上にいたというお話。
意外なトリックでいいけれども、長い槍を持ってコロッセオを徘徊していたのだろうか。だいぶ怪しいと思うが……。
あんな槍持っていて怪しまれないのは、アークデーモンくらいですよ。
法王様もちょぴっと登場。私の中では『ムダヅモ無き改革』の印象が強すぎて──これ以上は、やめておこう。
「CMBの指輪を持っているから、途中で事件を投げるわけにはいかない」
いつになく凛々しい森羅。やるときはやる男です。とても飛行機ではしゃいでいた少年と、同一人物には見えません。
ギャップがあっていいよね!
コロッセオが保護されているのは、地下の秘密を守るため。
”国家の威信と信仰が絡む恐るべき憎しみの火種”。これ以上的確な説明は、ないかもしれない。
とてもじゃないが、公開できたものではないでしょうね。秘密にされている側にとっても、秘匿にされるのはたまったもんじゃないでしょうが……。
事件解決の報酬は、バチカンの近衛兵の制服。もらおうと思えば何でももらえた状況でしたが、そこはさすが森羅というべきか。
だからこそ、彼が指輪の持ち主たりうるのでしょうね。
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