【山の医師】チベット医の卵。宝物のありか。 & 【ルバイヤートの物語】オマル・ハイヤームとハサン・サッバーフ。 & 【かすみ荘事件】一等地の土地。管理人の行方。
タイトル | C.M.B.森羅博物館の事件目録(36) |
著者 | 加藤元浩 |
レーベル | 講談社コミックス |
初版発行 | 2017年10月17日 |
C.M.B.森羅博物館の事件目録(36) https://t.co/ehgtP9bSAS
— ウエスト記伝 (@west_kiden) February 16, 2019
あらすじ
山の医師
宝の隠し場所
インド、ラダック地方にやって来た森羅は、若い医者、ヤンタンから相談を受ける。彼は西洋医学を学びたいと思っており、師匠もそれに賛同してくれていたのだが……。
ルバイヤートの物語
現代に残る四行詩集
古美術商で殺された日本人。密室状態で死んでいた彼は、「孔雀のルバイヤート」を売りつけようとしていた。その事件を調べる事になった森羅は、暗殺教団の遺跡を発掘する事になり──。
かすみ荘事件
七夕刑事、再び
一等地にあるアパート、かすみ荘。そこの大家さんが行方不明になっていた。その息子を名乗る男性とともに七夕刑事は、大家さんの居場所を探る。しかし山から死体が発見されて──。
—以下ネタバレ感想—
犯人、トリックについても言及しています。
ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。
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山の医師
最初に信じたものが真実とは限らんぞ。
まず落ち着いて、よく見て、よく考えるんだ。
インド、ラダック地方で宝探しをするお話。
文化的なものや仏教用語がたくさん登場しました。
仏教色満載のお話でした。
画像検索したけど、六道輪廻図は結構迫力がありますね。
大量の金があれば資金にはなるだろうけど、ちゃんと換金できるのかな。出所をきちんと説明しても、納得してもらえるのか。
5千万年前、インドとユーラシア大陸がぶつかってできたのが、ヒマラヤ山脈らしい。大陸同士がぶつかるというのは、ちょっと想像が難しいね。
ルバイヤートの物語
世界中どこに行ったって。それこそ何千年も経ったって。
酒好きはいて、同じような気持ちで飲んでるってことさ。
犯人は、ローズ。
頭にきての犯行だった。
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ルバイヤートをめぐるお話。
一方は学者、一方は暗殺集団頭目というある意味正反対の2人ですが、同門らしい。私はあまり知らないのですがハサン・サッバーフはFateシリーズで有名なのかな。
だいぶ脚色されているのかもしれないけど、こういう立場が違う者たちの友情話って、結構好き。
現代と昔の入り混じる話は、『ガラスの楽園』でもあったかな。
密室トリックに使われたのは、槍。
犯人は別に密室殺人にするつもりはなく結果的にそうなってしまっただけ、というのはわりと面白いと思う。
けど殺人の動機は……どうなんだろうね。大事な物をバカにされたからカチンと来るのはわかるけど、殺人まで犯すのはちょっとやりすぎ感は否めない。
殺人はダメだよぉ……。
というかローズは、古美術商で何してたんだ? ちょっと愚痴っただけで殺されるプラムもかわいそうすぎる。
かすみ荘事件
まず疑ってですね……。
やっぱ勘ですかね。
七夕刑事、再び。
一等地にある土地を狙った、地面師のお話。
最近では地面師関連で、積水ハウスの巨額詐欺事件がありましたね。63億円規模の事件だったそうで。
土地の所有者になりすますとか、そんなもんすぐにバレそうだけど、と素人目には見えてしまいますが……。成功しているという事は、うまくいく手段があるんでしょうね。
作中では警察を巻き込んで詐欺行為をしようとしていたけど、現実世界でもそういう事があるのかな。普通犯罪といったらこそこそやるものだし、警察を介入させる事はあまりないと思うけど。
森羅が見つけたのは、ヤマトセンブリ。
あんなでかいもんが土の中からいきなり出て来たら、私ならひっくり返るね。
たった2人だけの捜索で山の中から死体を発見するのは、ちょっと無茶じゃないか?
詐欺のために親父の死体を使うとか、なかなか手が込んでいる。ちなみに現代日本で土葬をするのは、不可能ではないけど手続き上結構難しいようですね。
あのグルの男は、犯人の後ろに立って何してたんだか……。
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