【ドミトリー】バックパッカーが集う場所。像の秘密。 & 【クリスマスのマウ】盗まれたゴーギャンの絵。 & 【ドングリとマツボックリ】遭難した親子。場所特定のヒントはマツボックリ。 & 【アリバイ】記憶が曖昧な男にかけられた殺人容疑。
タイトル | C.M.B.森羅博物館の事件目録(35) |
著者 | 加藤元浩 |
レーベル | 講談社コミックス |
初版発行 | 2017年6月16日 |
C.M.B.森羅博物館の事件目録(35) https://t.co/bDa7smMxnj
— ウエスト記伝 (@west_kiden) February 15, 2019
あらすじ
ドミトリー
像の特徴
格安の宿、ドミトリー。バックパッカーが好んで使う宿泊施設であり、様々な人種が集う。プーケットのドミトリーに泊まっていた角田は、麻薬所持の疑いで逮捕されてしまい──。
クリスマスのマウ
意外な犯人
美術品を大量に購入したマウ。倉庫を用意したり保険の準備をしたりと大忙し。そんなマウの元にやって来たのは、インターポール。どうやらゴーギャンの絵画が盗まれたらしく──。
ドングリとマツボックリ
山を登る理由
ある親子が山で遭難した。父親はケガで意識を失い、子供が救難の電話をかける。受け取ったのは新人警官、石垣。子供の証言から、滝付近で遭難しているものと思われたが──。
アリバイ
記憶違い
殺人の容疑をかけられた三毛野。無実を証明したいが、2週間前の記憶が曖昧で何も思い出せない。唯一記憶に残っているのは、マフラーを拾ってくれた女子高生がいた事で──。
—以下ネタバレ感想—
犯人、トリックについても言及しています。
ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。
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ドミトリー
でもどんな知識でも楽しんで聞けることが、自由で危険な道を歩いていく拠り所じゃないの?
犯人は、コバ。
逮捕から逃れるため、とっさに隠したのだった。
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ドミトリーと麻薬をめぐるお話。
神様の像がいくつか登場。
海外に行った事のない私からしたら、様々な国の人が集う宿泊施設とか怖すぎて泊まれない……。言葉とかどうするんだろう。基本は、英語なのかな?
どんな神様かわからなくても見た目が恰好よければいいという感覚は、正直よくわかる。
トリックは、台座の交換。
シヴァの台座はだいたい、虎。そこから犯行が露見しました。こういう雑学を織り交ぜてくるから、C.M.B.は面白い。
だけど、シヴァ像とすり替えられた台座を見比べれば、フィットしない事はすぐにわかりそうなものだと思うけど……。いやまぁ、麻薬売買をするのが前提なら、別に合わなくてもいいのかもしれないけど。
どんな知識が人生で役に立つかはわかりませんね。
クリスマスのマウ
じゃあ商売の話をしようか。
犯人は、全員。
絵の盗難は、マネーロンダリングに使われたのだった。
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マウが主役のお話。マウはこれだけ頭が回るのに、なぜ森羅にいつもボコボコにされてしまうのか(笑)。 マウの紹介文は、”怪しい美術商”なのね。前からそうだったっけ?
それにしても麻薬王と銀行と保険屋が全員グルとか、世も末ですな。というか実際に、こういう事あるのかな?
行われていたのは、マネーロンダリング。
推理物ではお馴染みですね。
警察の方に情報を流さずに、自分の利益に変えてしまうのはさすがマウと言ったところか。
「クリスマスは安売りが多いから」
そうだね、うん。確かに安く良いものが買えたよね(笑)。
ドングリとマツボックリ
山はずるいよな。
いつもどこかに見たことない景色を隠してる。
遭難者を探すお話。
太陽の位置、植物、匂いだけで場所を特定する森羅はさすが。
場所特定のヒントの1つは、マツボックリ。
お母さんが怒るのはごもっとも。早く仲直りする事を願っている。
アリバイ
かまうもんか。生きている間になにが起こるかわからないんだ。
大事だと思う方から優先することにしたんだよ。
予算オーバーの夕飯に、救われることだってあるし。
犯人は、向かいの会社員。
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殺人容疑をかけられた男性のお話。
記憶が飛ぶほどショックな出来事にしては、チケットの件はちょっと弱い気がしなくもない。
トリックは、スポットライトの光。
こんな手の込んだ事しないで、夜道で襲った方が手間もかからないで合理的ではなかろうか。
カーペットに隠れていた森羅がシュールすぎる。というか森羅の体で不自然に床が出っ張っていただろうに……。名無しの犯人さんよ、気付きなさいよっと。
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