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C.M.B.森羅博物館の事件目録(13)

マンガ
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【夏草】失踪した男性がしていたこと。 & 【霧の山荘】かつて人気のあった劇団内での殺人。 & 【アサド】学園祭前日の事件。 & 【オルゴール】1度もディスクが変えられていない古いオルゴールの秘密。


タイトル C.M.B.森羅博物館の事件目録(13)
著者 加藤元浩
レーベル 講談社コミックス
初版発行 2010年2月17日


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あらすじ

夏草

細い通路の先に

森羅たちが迷い込んだ裏路地。その先は旗竿地になっていた。様々な植物に溢れていたそこには、しかし家は建っていなかった。後日その土地で、泣いている女性を発見し──。


霧の山荘

大男の絞殺体

山中、霧のせいで迷子になった森羅たち。近くの山荘に避難することに。建物の中では、劇団員の仲間たちが祝いの席を設けていた。どうやらアメリカへの進出が決まったらしいのだが──。


アサド

サボりには

学園祭。森羅たちのクラスは、”アサド”という食べ物を出店することになった。生徒たちが忙しく準備をするなか、とあるクラスでは1人だけに全ての責任を押し付けていて──。


オルゴール

日記と一致しないオルゴール

マウが博物館に持ち込んだ、とあるいわくつきのオルゴール。持ち主だった夫人の日記によると、夫に銃で撃たれてしまったらしいのだが、オルゴールにはそんな傷がまったくなく──。


—以下ネタバレ感想—

犯人、トリックについても言及しています。

ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。

夏草

あとはただ1人になって、自分だけの時間を刻みたかったんじゃ……。

太陽に照らされた、夏草に囲まれながら……。

 

犯人は、特にいないお話。失踪したお父さんが、生前、何をしていたのかを探るものでした。

ああいう特殊な形をした土地は、旗竿地というらしい。

旗竿地
四方を建物で囲われ、細い路地だけが公道に繋がっている土地。上から見ると、旗竿の形に見える。不便なので、売れにくい。

敷延(しきえん)ともいうらしい。

停められる車に制限がかかったり、家までの往来が大変になるケースがあったりするものの、土地の値段が安いメリットもあるそうだ。

多くの植物は、リンネの花時計になっていた。

花時計
花壇と時計が一体となった時計のこと。

日本で最初の花時計は、神戸市の市役所に設置されたものだったらしい。最近、庁舎の建て替えのため他に移されたそうな。

あのトレーラーハウス、あんな細い通路を通れたのだろうか、とどうでもいいことを考えてしまった。

森羅の植物知識が爆発した話でしたね。1話でここまでてんこ盛りなのは、何気に初めてかもしれない。

人の行動は、すべてがきっちり説明できるものとは限らない。がむしゃらに動きたくもなれば、ただゆっくり過ごしたいときだってある。

人生の義務を終えたお父さんは、静かに時を楽しみたかったのでしょうね。


霧の山荘

ったく……いつも尻ぬぐいさせやがって……。

最後まで迷惑な男だよ。

 

月山は、自殺。

昔の栄光が忘れられなかった、1人の男の旅立ちのお話でした。

森羅が暴走したせいで、霧に囲まれ迷子になってしまった一行。ところでよく出てくる七瀬の友人って、名前はあるのかな? wikiには表記がないのだけど……。

ブロードウェイって何なのかよくわかってなかったけど、ニューヨークの通りの名前だったのか。劇場街が広がっているため、ミュージカルの代名詞になっているのね。

 

ハリ
ハリ

どんなところなんだろう?

 

難癖つけるわけではないが、花幕さんよ。背後から人が付いてくるのに気付かないのは、警戒心が足りんのではなかろうか。

『落ち着くために一杯引っかける』というのが雨傘の特徴であるという事が、過去話でも語られているのはなかなか憎い演出。これがあるから、死体からいったん離れることに説得力が出るしね。

”旅立ち”という単語が、違う意味を持っていたのは面白い。


アサド

ダメ! ゆっくり焼くの!!

 

犯人は、特にいないお話、その2。

日本ではアサドというと、政権の方を想起しがちだけど、今回は料理の方でした。

アサド
パラグアイやウルグアイやアルゼンチン、チリで食される、焼肉料理。長時間焼くのが特徴。

3時間以上も焼いて、焦げないものなのだろうか。

なんにせよ、とてつもなくおいしそうである。アルゼンチンに行く機会があれば、食してみたいものだ(まぁそんなタイミング、そうそう来ないだろうけど……)。

6人で持ち回りで肉の管理をしていたけど、他のクラスメイトはどうしたのだろう。これ、クラスの出し物ちゃいますの? まぁまだ学園祭前日のようだし、ただの前準備なのかもしれない。

サボっていた連中が、コテンパンにのされるのは痛快。チラシを出したときの、みんなのどや顔がたまりません。

こういう何気ない証拠が生きてくるのが、良い推理作品の証明なのではなかろうか。

拳のタコから、名古が武道家だと見抜いた七瀬。工藤新一並みの洞察力です。ところで七瀬もタコとかできるのだろうか? 彼女の闘気に当てられたら、タコのほうから逃げるような気もするけど。


オルゴール

私がウソ、ついたことある!?

 

オルゴールは、撃たれていなかった。

オルゴールとは、愛人のことを指していたのだった。

C.M.B.では珍しい、アダルティなお話でした。

ヒヒ丸、なかなかいいキャラしています。顔はふてぶてしいですが、コーヒーやココアまで入れられて、店番までしてくれるとか有能すぎる。ネジまで外しておき、マウに一泡吹かせるとか最高です。

血まみれだったオルゴールに、買い手はつくのだろうか。……つくんでしょうね、世の中モノ好きは多いし。私だったら、絶対いらないけど。

あんな固いネジ、七瀬に回させてぼっきり折れなくてよかったな。

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