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C.M.B.森羅博物館の事件目録(12)

マンガ
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【封泥】粘土で封じられた、交易に使われた壺。消えた中身の謎。 & 【老婆と猿】密室で亡くなった老婆。ペットのマントヒヒの処遇。 & 【張の幽霊】香港で見つかった飛び降り死体。幽霊が見えるようになった女優。


タイトル C.M.B.森羅博物館の事件目録(12)
著者 加藤元浩
レーベル 講談社コミックス
初版発行 2009年10月16日


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あらすじ

封泥

古代バビロニアの壺

森羅の養父の1人、レイ。彼と森羅が訪れたのは、フランスのルーブル美術館。壊さなければ中の物を取り出せないはずの、古代の壺の中身が煙のごとく消え去る事件が発生していて──。


老婆と猿

森羅とマントヒヒ

蔵の整理を手伝うことになった森羅。屋敷の持ち主のトキは最近、身体の調子が悪そうだった。トキの死を望む人間たちが屋敷に泊まるというので、七瀬も1泊することになったのだが──。


張の幽霊

お化けの正体は

女優、張は最近、幽霊を見てしまう体質になってしまったそうだ。彼女の恋人とされた王は、飛び降り自殺をしたばかり。もしかしたら王は、張に殺されたのではないかと推理されたが──。


—以下ネタバレ感想—

犯人、トリックについても言及しています。

ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。

封泥

森羅! レイと二度と付き合っちゃダメよ!!

 

犯人は、マティラ。

(たぶん)金のための犯行。

具体的には書いてないけど、レイ博士が「~売りさばくなんて一般人には無理」と言っているので、動機はたぶん売却して金儲けでもしようとしたんだと思う。

いったい、どこに売りさばくつもりなんだろう。すぐに足がつきそうなものだが。まぁこういうときにこそ、マウの出番なのかもしれないが。

舞台はフランスのルーブル美術館。

ルーブル美術館
パリにあるフランスの国立美術館。世界最大級の美術館(博物館)であるとともに世界最大級の史跡。

メソポタミア文明で貿易で使われた壺。封泥されていたのに、中身が消え失せてしまいました。

封泥
重要物品を入れた容器や公的内容を記した木簡・竹簡の束を封緘するとともに、責任の所在を示す証明書として用いられた粘土の塊のこと。

紀元前5000年ごろからすでに用いられていたらしい。現代人の上から目線的考えかもしれないが、古代の人たちがよく思いついたもんだ。

森羅の父親の1人、レイ登場。

破天荒というかあまり危険を顧みないというか。探求のためなら多少のリスクなどものともしない性格のようです。

母親からしたら、たまったものではないかもしれない。大事なわが子を水にぶん投げられたわけですからね。まぁ森羅は喜んでいるようでしたが。

七瀬の立ち位置は恋人というより、母親のそれに近いですね。

トリックは、タオル。

そんな簡単に開くんか~い、というのが正直な感想。ずるがしこい奴がいたら、当時でも中身をくすねることができたのかな。

タオルという物体がなくても、なんらか似たような物品が1つくらいはあったのではなかろうか。まぁひび自体が消せるわけではないから、すぐバレちゃうかもしれないけど。

 

ハリ
ハリ

レントゲンを修正するのも大変そう……。

 

マティラはあんな衆人環視の中、森羅を襲うメリットはあるのだろうか。殺すより、さっさとトンズラする準備をしたほうがよさそうなもんだが。


老婆と猿

おいで!

 

バナナに毒を盛ったのは、日ノ暮早夫。

マントヒヒを殺そうとしただけだった。

邪魔なマントヒヒを殺害しようとしたのに、誤ってお婆さんを害してしまったお話でした。

マントヒヒってペットとして飼えるのかな? 「マントヒヒ ペット」で検索しても、うまく調べられなかった。チンパンジーはどうやら、ダメらしいが。

ペットに遺産相続できるのかどうかは、現実世界でも起こる話題。

日本では基本的にペットは”物”扱いなため、正規ルートで遺産は残せないようですね。一応、負担付き贈与とか、信託による財産分与ならできなくはないようですが。

アメリカでは、認められている州も多いそうな。

犯行に使われたのは、テトロドトキシン。

テトロドトキシン
一般にフグの毒として知られる猛毒。

解毒薬はない。一応マヒ毒なので、外部から酸素を送り続ければ助からないこともないらしい。

殺すつもりはなかったのに、お婆ちゃんを殺害してしまった早夫はドンマイ。

一般的には相続のために殺人を犯した場合、相続人から外されるものだと思うけど、こういうケースだとどうなるんだろう。

サブキャラ、ヒヒ丸登場回でもありました。以降、博物館の使用人の1人としてたびたび出てくることとなります。


張の幽霊

犯人をあぶり出したのは、刑事でも幽霊でもない……。

殺人犯を演じ続けた美しい女性だったんだ。

 

犯人は、周。

張を守るための犯行だった。

守るため、というとカッコよく聞こえますが、今回のはだいぶ利己的で身勝手な動機でしたね。そもそも勘違いですし。王はこれじゃ、浮かばれない。

幽霊の演出、ちょっと力入りすぎじゃないですかねぇ。普通に怖いんだが。

3か月という長期間、幽霊が見える演技をやり続けた張はお見事。船から落ちたりプールで溺れたりと、気合の入った演者でしたね。下手したら死んでますよ。それほどまでに、王の一件は許せなかったのでしょう。

打小人が登場しました。

打小人
ダーシュヤン。昔からある呪いの儀式。香港の風習。

嫌いな人間に呪いが届くらしい。

そんなもん、街中で堂々とやっていいのかと思ってしまうが、啓蟄の日には大盛況になるとか。外国人向けの観光スポットでもあるみたいですね。

トリックは、氷。

ううーん、わりとトンデモトリックに足を踏み入れている気もするが……。あの氷の造けいは、文化財として保存したくなるくらい美しい。

まぁ話の主軸はあくまで”幽霊関係の思惑”ですから、多少はね?

ハーミーガーキーコと、ちょっとあれな呪文で占う黄先生。まったく当たらないそうだけど、「お前この人と結婚するのか!?」という何気ないセリフは、もしかしたら的中するかもしれない。

Q.E.D.の方では、女優と刑事がゴールインする話もあったしね。

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