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Q.E.D.iff -証明終了-(3)

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【三人の刺客】悪徳社長の命を狙う3人の女性。トドメをさしたのは誰なのか。 & 【自転車泥棒】6年前の自転車盗難事件。犯人と疑われた燈馬。


タイトル Q.E.D.iff -証明終了ー(3)
著者 加藤元浩
レーベル 講談社コミックス
初版発行 2016年2月17日


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あらすじ

三人の刺客

殺意に満ちたパーティ

詐欺まがいの行為で利益を上げる社長、山口。訴訟を起こされても、いっさい気にしなかった。そんな彼の殺害をもくろむ女性が3人いた。雑貨店を開くお金を持ち逃げされた黒津、果樹園を盗られた岡田、投資金を盗まれた藤島。彼女たちは山口の開いたパーティに潜入し、それぞれの計画通りに彼を殺害することに成功する。しかしもちろん、山口という人間は1人しかいないので──。


自転車泥棒

6年前の事件

燈馬が小学生のとき、日本に一時帰国していた時期があった。燈馬はその時出来た友人、暁行とその兄、貴彦と一緒になんでも屋を運営。ちょっとした小遣い稼ぎをしていた。貴彦の夢は、自転車で世界1周の旅に出ること。彼はろくに就職もせずに、いつも妄言に近いことを口にしていた。あるとき、自転車屋から赤い自転車が盗まれる。その自転車はなぜか燈馬の近くで発見され──。


—以下ネタバレ感想—

犯人、トリックについても言及しています。

ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。

特別企画

雑誌の企画で「あなたを殺します」というものがあったそうです。この巻に登場した犯人や被害者、端役の方々はこれに応募された人たちだったようですね。マンガ界全体を見ても滅多にない、かなり珍しい企画だったのではないでしょうか。姉妹作、『C.M.B.』でも同様に、読者さんを”殺す”計画が同時に進行されたそうですよ。


三人の刺客

では約束通り、最善だと思う解決策を提案します。

自首して下さい。

 

山口が死んだ理由は、事故。

お金を回収しようとして失敗したのだった。

実行犯は複数、でも殺されたのは1人、しかも死体発見現場はなぜかプールというわけのわからないお話でした。

殺害された山口は悪徳社長であり、同情の余地はなさそう。隠していた金塊が原因で溺れ死ぬのも、自業自得。悪人にふさわしい、間抜けな終幕と言えるでしょう。

まぁある意味1番の被害者は、ヒガシグリーンマンバかもしれない。布団の中でヌクヌクしてたら牛刀で串刺しとか……。生物には詳しくないのだけれど、蛇ってあんなに血が出るものなのかね?

死体(死んでないけど)の隠し方法は、テーブルとテーブルの間。

人が1人入り込むのは、けっこうスペースがぎりぎりかもしれない。

みんなを部屋から追い出して即トリックを動かすというやり方は、42巻とかにもあったかな。

昔コナンのアニメオリジナルエピソードで、複数の人物が1人を狙って、それに気づいたコナンが『トリック返し』がごとく、それぞれの実行犯をこらしめる話があったなぁ。

本物のキャビアって食べたことないなぁ。実物はあんまりおいしくないって聞いたけど、実際のところはどうなんだろう。


自転車泥棒

僕を代理人にしたのはお兄さんだよ。

あれを見せることで真実を伝えて、罪を着せたことを謝罪したんだ。

 

犯人は、澤井原貴彦。

自転車を盗むための犯行だった。

iffになっていても生きていた、栗ヨーカンパーティーの設定。

参加者は年々増大。今年は100人以上だそうで。寂しい者たちの傷のなめ合い会かもしれませんが、それだけ人がいれば楽しそうですね。

燈馬はなんでも屋として、アルバイトをすることに。簡単な雑用で、3000円もする本を購入できるようになったのならば、小学生としてはかなりおいしかったのではなかろうか。

燈馬の両親の顔が出たのは、この巻が初でしたっけ?

思いのほかワイルドな父親と凛とした母親でしたね。

トリックは、書類の偽造。

メーカーから請求書が来ても店主が被害届を出せないようにするため、燈馬を盗難の犯人に仕立て上げたのだった。そんな悪知恵が働くくらいの頭脳があるならば、普通に就職すればいいのに。

ある意味1番の被害者は、燈馬じゃなくて自転車屋店主なのかもしれない。

「重荷を抱いていることが、幸せになってしまう」

なにげに名言な気がする。簡単な攻撃対象がいると、言い訳にはちょうどいいですからね。

以上、Q.E.D.証明終了。

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