【いい奴】誘拐ビジネスの実態。捕らわれたジャーナリストの救出作戦。 & 【再生の時】中州で見つかった記者の死体と、17年前の白骨死体の真実。
タイトル | Q.E.D.iff -証明終了ー(12) |
著者 | 加藤元浩 |
レーベル | 講談社コミックス |
初版発行 | 2019年2月15日 |
Q.E.D.iff -証明終了-(12) https://t.co/uZvaFWJPmv
— ウエスト記伝 (@west_kiden) February 20, 2019
あらすじ
いい奴
誘拐の窓口
捕まえた人を人質にして金品を要求する、いわゆる誘拐ビジネスが横行しているシリア。ジャーナリストのアルはテロリストの手に落ち、捕らわれの身となってしまう。彼の解放を担当する事になったのは、元恋人であるシーナ。燈馬とシーナは知り合いであり、アルの救出を手伝うハメに。しかし困った事に、犯人と交渉している窓口が全部で3つもあり連携がまったく取れておらず──。
再生の時
カニの違い
川の中州で見つかった死体。それは雑誌記者、栗須だった。彼は17年前の事件をかぎ回っており、その関係者と目される市議会議員、茂貝と接触していた。逮捕されたのは茂貝の娘、茉里菜の恋人である、誠二。被害者が死体となって発見されたのは、誠二と喧嘩した直後だったのだ。茉里菜と友人である水原は燈馬を連れ立って、誠二の無実を証明しようとするのだが──。
—以下ネタバレ感想—
犯人、トリックについても言及しています。
ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。
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いい奴
彼に会ってこう思うようになったんです。
こんな狂った世界でも、いい奴でいたいって。
誘拐ビジネスに焦点を当てたお話。
最近日本でも何かと話題のあれですね。”自己責任”という単語がネットで踊りまくっていました。
舞台はシリアのアレッポ。
誘拐ビジネスは、何億何十億の世界だそうで。言い方は悪いかもしれませんが、そりゃ横行もしますわな。
窓口が複数あったら競わせて身代金を引き上げるとか、頭いいな。
世の中には、誘拐保険という物があるらしい。
世界にはユニークな保険がたくさんあります。検索してみると面白いですよ。胸毛保険や幽霊保険といった一風変わった保険がいっぱいヒットします。
谷の底からの脱出シーンはかっこいいけど、武装ヘリにはちょっと笑った。マイケルおじさんだけコメディっぽい。
黒幕がいるのかと思ったら、特にいないのね。Xは子ども時代にアルと邂逅していたのか。2つの意味で意外なラストだったかな。
そういえば”ウィザード”ネタにも触れられていましたね。こういう設定が再び話題に出るのは、わりと珍しいような……。
十数年後、現実世界でもあの地域一帯が平和になっていればいいんですけどね。
再生の時
運命の時を告げに行きましょう。
犯人は、角谷。
本物の桐間と入れ替わっていたのだった。
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17年前の事件の真相をめぐるお話。
なんというか、”ミステリーしてる”、という感じのストーリー。2時間ドラマの脚本かな。良くも悪くもQ.E.D.っぽさは控えめだった印象。
アブラガニとタラバガニが話題にあがりました。
ほぼ同じような蟹で、違うのは名前くらいなんだそうだ。なんとも紛らわしい。
トリックは、人物の入れ替わり。
私は推理マンガを読んでてもあまりあれこれ考えながら読まないんですが、入れ替わりに関してはわりとすぐに感づいたな。あからさまに顔抑えてるしね。
ただショベルカーでのシュートは思いつかなかったな。というかこれって、可能なのだろうか。アームの部分って、そんなに激しく動くのかな?
もういっそショベルカーで中州に向けて、死体をスリーポイントシュートすればよくね? と一瞬考えたけど、まぁ色々無茶か。目立つし、ちゃんと乗るかわからないし、そもそもそんな事する意味も薄いし。
角谷が本物の桐間を殺した理由は、写真の京佳に一目ぼれしたからだったのか。よもやそれが原因で山の上を飛ぶ事になろうとは、桐間は思ってもみなかったでしょうね。まぁしでかした事が事だから、桐間に同情はまったくできませんがね。
暴力的な人、怖い……。
ボートで死体を中州まで運んだ絶対的な理由は特にはないのかな。
ただ死体を隠したいのであれば、中州なんてすぐ発見されちゃいそうだし、ボートを準備するのも手間だし、もうちょっと別の隠し場所がありそうなもんだけどね。そうでもないのかな?
水原がちょっと強めな制圧していい、とか聞いて腕を絞めにかかっている。よかった、強めな制圧とかいうから相手の骨を砕くのかと思ったわ(笑)。
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