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Q.E.D.証明終了(44)

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【チューバと墓】殺人現場を目撃したクイーン達。工場内にあるはずの死体がどこにも見当たらない。 & 【Question!】離婚調停中の2組が、とある別荘に呼び出された。首謀者の正体とは。


タイトル Q.E.D.証明終了(44)
著者 加藤元浩
レーベル 講談社コミックス
初版発行 2013年2月15日


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あらすじ

チューバと墓

同好会が事件を目撃

殺人現場を目撃したクイーン達。彼女たちの通報を受け現場に駆け付けた警察は、しかし死体が隠してあるであろう工場現場から何も発見できなかった。後日、同好会で工場をあらためるも不審な点は見当たらず。「何があろうと犯人を捕まえるのが探偵!」警察の捜査を活発化させるために、クイーンは部室にあった血のりを手にして、殺人現場の偽装を試みようとするが──。


Question!

黒幕は誰だ?

田沼夫妻と桐原夫妻。ともに離婚調停中であり、家庭裁判所でもめにもめていた。田沼夫妻の方は、離婚したい理由を奥さんが口にせず。桐原夫妻は、娘の留学について意見が食い違っていた。どちらも仲を修復するのは不可能に思えた。そんな折、2組の夫婦、そして燈馬に”なぞかけ”の書かれた手紙が届く。とある別荘に集められた燈馬たちは、そこで次々と謎を解いていくが──。


—以下ネタバレ感想—

犯人、トリックについても言及しています。

ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。

チューバと墓

以前「探偵同好会」があるからこそ探偵を名乗れると言いましたね……あれは間違いです!

何があろうと犯人を捕まえるのが探偵です!

 

死体の隠し場所は、チューバのケースの中。

渡米し成功をおさめた被害者への嫉妬心からの犯行だった。

犯人に一切同情できない系なお話でしたね。

渡米し成功したかつての仲間に嫉妬し殺害とかね。トリックの為にチューバを踏みつぶし、ケースに死体を詰めるとか、あんた本当にチューバ好きなのかと問いつめたくなる。

ところで実際見たことないけれど、チューバってあんな簡単に踏みつぶせるものなんだね。もっともっと固い物体なのかと思っていた。トランペットとかも、同様に踏んづけられるのだろうか。

私は小学校のときの音楽祭で木琴を担当したとき、全部覚えきれずに適当に叩いていたくらいの音楽下手なんですよね。

誰かが撮影したものをクラスで鑑賞したとき、一時的に私がドアップになって大変焦ったなぁ。まぁ偶然覚えていて完璧に演奏できていた箇所だから助かったけどね。

冒頭、同好会の面々が酔っ払いを死体と間違えて通報して怒られていた。殺人事件だと騒ぐのは問題かもしれないけど、通報行為自体は間違ってはいない。先生もそんな、大原部長みたいに怒らなくてもいいのに。

いやまぁ、オオゴトになっているのを鑑みるに、通報時、だいぶ大げさに証言したのかもしれんがね。

なんでも宇宙人のせいにするモルダー、ぶれないさすがぶれない。

今回のトリックは、燈馬が言っていた通りシンプルなものだった。

チューバのケースってそんなにデカかったっけ? と思って画像を検索すると、思いのほか大きかった。チューバ自体が、大の大人でも抱えるようにして演奏するものだから、当然といえばそうか。

とはいえ、警察がはびこるあの喧噪の中とはいえ、事件の渦中にいる人物が、あんなどでかいケースを持ったまま工場裏に行ったら、モルダーでも怪しいと気づくと思う。

遺体を警察署に隠すのは、いいね。金田一でも、死体を車に隠し運んでもらう、という手口があったなぁ。


Question!

「フェルマーの大定理」と同じように、いい問題は様々な解決を与えてくれる。

 

黒幕は、桐原夫妻の娘、澪。

離婚調停中の夫婦たちに、離婚を真剣に考えさせるためにやったことだった。

このマンガってそういえば、小さい男の子や女の子があまり出てこないなぁとふと思った。皆無じゃないけどね。

最近少しナリを潜めていた数学問題が爆発。たくさん出てくるお話でした。

離婚訴訟など汚物だ、と言い放ったのはドラマ”リーガル・ハイ”の古美門弁護士だったかな。当人同士は真剣なんだろうけど、第三者から見れば、ちょっとは落ち着いて話し合えよと思う場面は多いよね。

いやまぁ、ドラマやマンガでしか、離婚調停なんて見たことないけれども。

フェルマーの大定理が出てきました。

フェルマーの大定理
3 以上の自然数 n について、xⁿ + yⁿ = zⁿ となる自然数の組 (x, y, z) は存在しない、という定理のこと。フェルマーが「証明方法を思いついた」とメモを残すものの、以後360年間、解かれることがなかった。

まぁ例のごとく、よく意味がわからない。燈馬がいくらかみ砕いて説明してくれてもね、聞く奴の頭が伴ってないとあかんのですよ。

いっけん簡単そうに見える数学の未解決問題の例として、ゴールドバッハ予想が出てきました。

ゴールドバッハ予想
”4以上の全ての偶数は、2つの素数の和で表せる”という予想。ある程度の数字までは確かめられているが、完全証明には至っていない。

ABC予想も出てきました。

ABC予想
互いに素でありかつ a + b = c を満たすような3つの自然数(この予想に呼び方を合わせると)a, b, c についての予想。

ABC予想に関しては、最近、日本人が証明した(かも)と言われていますね。あれは結局、どうなったのかな。

黒幕が女の子というのは、非常に珍しい。超天才児となれば、なおさら。

フェルマーの大定理の説明を受けた澪は、よくわからないけどすごいね、という親にうんと答えていますが、実のところはどうだったんですかね。

これだけの計画を1人で考えたとなると、かなり秀逸な人物だと思われますが。

私が9歳のときとか、スーパーファミコンのスーパーマリオワールドとかやってたころじゃないかなぁ。

水着のシーンは何度もあったけど、温泉のサービスシーンは珍しい気がする。数コマだけだけどね。

 

ハリ
ハリ

お色気シーンは大事!

 

最後、澪はどっちの選択をしたのか。もしくは第3の意見を出したのか。それは語られずに終わりました。

日本の高校も落ちぶれているわけではないだろうけども、本当に優秀な子なら海外で育てたい母親の気持ちもわからなくもない。燈馬みたいになる可能性もあるしね。

まぁ現実問題として、仕事どうするんだよ、という父親の主張ももっともだけどね。

はたして澪はどういう結論に至ったのか。

留学はやめて、燈馬を家庭教師に雇った方がいいのではなかろうか。

以上、Q.E.D.証明終了。

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