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Q.E.D.証明終了(4)

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【1st,April,1999】幻の素粒子、モノポール発見? エイプリルフールクラブとは? & 【ヤコブの階段】エバがCIAに拘束された!? 東京全体を襲うウイルスの正体とは?


タイトル Q.E.D.証明終了(4)
著者 加藤元浩
レーベル 講談社コミックス
初版発行 1999年9月16日
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あらすじ

1st,April,1999

エイプリルフールクラブ

燈馬はエイプリルフールクラブについて頭を抱えていた。そのクラブは、世界中のいたずら好きが嘘を競い合う大会のこと。燈馬は前年度の優勝者であり、今年は強制参加なのだ。そんな燈馬の元に、クラビウス王国のバウムが現れる。2人は知り合い。クラビウス王国は日本のD社が作った使えない養殖場に苦悩していた。燈馬は一計を案じ、バウムに協力。キーワードは”モノポール”


ヤコブの階段

エバ、再登場

エバは、燈馬がアメリカにいたころの友達。人工生命研究室主任エバは、自身が育てていたコンピューター内の疑似生命体「人工生命」が失踪していることに気づく。エバはCIAに拘束され、尋問を受ける。そのころ東京では大規模な交通システムダウンが発生。「今回の騒動はコンピューターウイルスかもしれませんね」燈馬と水原がそう話し合っていると、ロキから電話がきて──。


—以下ネタバレ感想—

犯人、トリックについても言及しています。

ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。

1st,April,1999

それでは本年度エイプリルフールクラブの……準優勝者を発表したいと思います!

本年度準優勝者は……!?

 

準優勝者は、クラビウス王国外務大臣、グリア=エレノア。

謎の女性グリアは、去年のエイプリルフールクラブ準優勝者であり、かつ、クラビウス王国の外務大臣だった。

最初の3コマ(しかも影になっていてよく見えない)しか登場しない上に、大臣と聞くと男性をイメージしやすいため、グリア=外務大臣はなかなか見抜きにくいかもしれない。

 

ハリ
ハリ

あれがグリアさんだったのか!

 

バウム次官はもちろん、モノポールなんてものは所有していない。D社に見せた鉱石とコンパスは、磁石の細工がしてあっただけだった。

D社を騙したグリアは、みごと準優勝したのだ。

ちなみに優勝したのは、水原可奈。水原の最後の一押しが強かったため、彼女の優勝とあいなりました。燈馬は見事に水原をだまし、優勝をなすりつけます。これで来年の強制参加権は、水原に移ったのでした。

あまり表立って行動しないけど、裏からすべてを操る燈馬。策士ですな。

モノポールという単語が出てきました。

モノポール
単一の磁荷のみを持つもの。

グリアの正体が明かされるシーンを見ても、最初、私は首をかしげてました(笑)。

この話、外務大臣なんて登場したっけ? と。

読み返してやっと意味がわかった……。お恥ずかしい限り。

今読み返すと、いろいろとやはり古い。フロッピーディスクが現役で、ノーパソにそれ用の機能がついています(笑)。

今の20代の人は、フロッピーディスクの存在すら知らないかもしれませんね。

薄い四角い形をしていて、容量が1.44MBの記録媒体でした。今じゃ信じがたいですね。

あの頭脳明晰な燈馬が、フロッピーディスクを探してください、と叫ぶとなかなかシュールですな。

もう突っ込むのも野暮ですが、普通に会社に潜入できる水原の適応力の高さにはあっぱれです。毎回サービスシーンも忘れません。


ヤコブの階段

大変なことになってしまった!! この秘密がバレるおそれはないのか!?

あのエバとかいう女はどうだ!? 世界最高の工科大学MITの研究室主任……。

きっとなにかつかんでいるはずだ!! 調べろ!!

 

犯人はCIA。

これからの時代、紛争が増え、世界の警察を誇示するアメリカだけでは対処できなくなる。

そこでアメリカは考えた。争いをなくし、価値観の違いを超え人々をまとめ上げる方法。それは良き指導者。

CIAは、指導者のデータを集めることになった。まずはコンピューターでのシミュレート。

そこで目を付けたのが、エバが育てていた人工知能たち。そこにCIAが、指導者になりえる強いセルを送り込む。そのセルはトップセルとなり、ほかの者たちを従え始めた。

 

ハリ
ハリ

勝手にそんなことするなんて、CIAさんダメだよぉ。

 

しかし問題が起こる。人工知能たちが戦争を始めてしまったのだ。エバたちは実験を中止に。

CIAも、実験データを回収するために急いでハッキング。痕跡を残さないように、東京を経由。一時的に秋葉原にあるサーバーにデータを保管しておいた。

それが漏れ出したため、今回の大規模障害が起きたのだった。

エバを尋問したのは、彼女がなにか情報をつかんでいるのではないか、と思ったためだった。

ラストシーンがまた、なんとも言葉にしにくいですなぁ。

燈馬たちとCIAは協力し、人工生命たちを絶滅させます。

想像主であるエバの手により、CIAが用意した安全に処理できる場所、『破棄寸前の人工衛星』のメモリに人工生命を集めたのでした。

人の手によって作られた人工生命が、人の都合によって焼き尽くされるというのはなんとも哀愁を感じさせますね。

「人工生命は意志を持って動いているわけじゃない。そう見えるだけ。あれはただ規則に従うプログラムだ」

燈馬はそう言い放ちます。合理的な彼らしいですね。

以上、Q.E.D.証明終了。

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