記念すべき1番最初の記事は何にしようか、結構悩みました。
あれこれ候補はありましたがやはり自分にとって、もっとも思い出深い作品がいいなぁ、と考えこの作品にしました。
タイトル | キノの旅 the Beautiful World |
著者 | 時雨沢恵一 |
イラストレーター | 黒星紅白 |
レーベル | 電撃文庫 |
初版発行 | 2000年7月25日 |
初めて読んだラノベにして、私をラノベ界隈に引きずり込んだ元凶
あれはたしか中学生のときでした。
当時、「小説なんてこの先、一生読むことはないだろう」と思っていた私は、マンガしか読まない人間だった。そんな私に姉が渡してきたのが、キノの旅の1巻と2巻でした。
「表紙はきれいだけど、どうせつまらんやろ~」とあなどっていたのを、よく覚えています。
そんな私でしたが、2巻を読み終えたその瞬間に、おこづかいを持ってツタヤに突撃しました。もちろん、続刊を買うためです(笑)。
それほどまでに、あの頃の私にとっては衝撃的な作品でした。
どんな話
キノという旅人と、相方であるモトラド(注・2輪車。空を飛ばないものだけを指す)のエルメスの、1人と1台があちこちの国を旅してまわるお話です。
1つの国には3日間しか滞在しない、というルールの元、キノたちは観光名所を見学したり、おいしいものをたらふく食べたりします。
ときには野盗に襲われ命を落としかけたり、逆に攻撃されたときは、キノが人を殺すこともあります。けっこうな頻度であります。
短編集なので、非常に読みやすい
キノの旅は短編集なので、少し時間ができたときに読むことができます。1つの巻につき、7話~15話くらいはいっていて、けっこうなボリュームです。
社会問題をあつかったこむずかしいものもあれば、思わずくすりとしてしまうような小話もあります。
文体も非常に読みやすく、コミカルな表現も多いです。
1巻が出たのは、もうずいぶん昔だけど……
1巻の初版が2000年なので、人によってはかなり古いと感じ、敬遠してしまうかもしれません。そんな必要はありません。キノの旅は、今でも色あせない面白さを持った傑作だと(個人的には)思います。
この記事を執筆しているときでも、まだ原作の最新刊が出版され続けているのもポイント高いです。
特にまだ1冊もラノベを読んだことのない中学生高校生あたりには、いのいちばんにオススメしたいです。

ホントに読みやすいぞ。
過去の私のような「小説なんて読む気がまったくしない」マンガ至上主義な人にも、ぜひ1度手に取ってみてほしい作品です。
キノの旅 the Beautiful World (電撃文庫 し 8-1)
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