【飛蝗】バッタの大群と、絶滅危惧種の鳥。 & 【鉄の扉】300kgの扉で閉ざされた部屋から見つかった死体。 & 【イン・ザ・市民プール】市民プールで起こる事件の数々。 & 【ザ・ターク】考えるからくり人形。
タイトル | C.M.B.森羅博物館の事件目録(7) |
著者 | 加藤元浩 |
レーベル | 講談社コミックス |
初版発行 | 2008年2月15日 |
C.M.B.森羅博物館の事件目録(7) https://t.co/XdRwNgXiUz
— ウエスト記伝 (@west_kiden) January 18, 2019
あらすじ
飛蝗
蝗害の発生
G県で発生した大量のバッタ。強力な殺虫剤を散布するかどうかで揉める県民たち。そんな折、森の中で色鮮やかな鳥を子供たちが発見する。相談を受けた森羅がその森へ行くと──。
鉄の扉
旧日本軍の研究所
マウに誘われ、とある防空壕にやって来た森羅たち。奥へ進むと、とても1人では開けられない重い扉があった。3人がかりで扉を必死に開けると、中の部屋には衰弱死した死体があり──。
イン・ザ・市民プール
とっておきの場所
市民プールは七瀬にとって憩いの場所だった。しかし最近、そこに喧噪をもたらす者たちが現れる。消えたチケット、飛ぶゲンゴロウ、目障りな横槍。森羅がそれらの謎に挑み──。
ザ・ターク
自分で考えるからくり人形
自動でチェスを指す人形、ザ・ターク。森羅はその人形とチェスで勝負することに。そのザ・タークのお披露目の最中、盗難事件が発生する。主催者は森羅に、事件を解決するように迫り──。
—以下ネタバレ感想—
犯人、トリックについても言及しています。
ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。
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飛蝗
だって本当に大切なものは、それと気付かないまま失くすことがほとんどだ。
そして失ったことにすら気付かない……。
特に犯人はいないお話。
蝗害がピックアップされました。
バッタは、環境によって色を変えるらしい。
群生相・・・バッタが狭い場所で密集すると茶色になる状態。
あまり虫が好きではない私からしたら、蝗害とか悪夢でしかない。
もっとも日本では、限定的な時代・地域でしか発生しないそうだ。
見つかった鳥は、ヤイロチョウだった。
大変美しい鳥らしい。子供からの断片的な情報で、鳥の正体を見抜いた森羅はさすが。
マンガ的な出来事とはいえ、議員が悪役すぎる(笑)。
鉄の扉
マウなりに商売の仁義もあるし、簡単には言えないんでしょ。
それでも教えてくれたのは、森羅を怒らせたくなかったのかもね。
犯人は、小沼。
データを盗んだのがバレそうになっての犯行だった。
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推理物ではおなじみ、旧日本軍関連の事件。
マウの誘いに乗って防空壕に足を運んだ森羅。いつもの例にもれず、事件に遭遇します。
マウが隠し持っていたのは、ガイガーカウンターでした。
記憶が定かじゃないけど、私が最初にガイガーカウンターの存在を知ったのは、このお話だったような気がする。
重い扉を開ける方法は、モーターの振動。
本当にこれは可能なのかな? ぜひともテレビ番組で実際にやってもらいたいものだ。
私でもできるのかな?
遺書の隠し場所は、単純だけど確実に残せる場所。私が被害者と同じ立場に置かれたら、マネさせてもらおう。
マオは約束通り、仏像の盗難ルートを森羅に教えました。なんやかんや、森羅を敵には回したくないようですね。
イン・ザ・市民プール
とっておきの場所は、他人には教えないに限る。
特に犯人はいないお話、その2。
場所が場所だけに、水着のサービスカットが多数。
1つの場所でいくつかの事件が起きるのは、『Q.E.D.』シリーズ含め、ときどき登場しますね。
ゲンゴロウが飛んでくる事件が発生します。
ゲンゴロウを投げていた少年は、水に浮いて隠れていた。
んん? それで誰からも発見されないなんて、ありえるのだろうか。
水の中からは見えにくいかもしれないが、上から見たら丸見えじゃないのか? 実際やってみたら、目では確認しにくいものなのかな?
チケットは、本に挟まっていた。
ちょっとしたうっかりミスでした。
実は私も本を返却するとき、図書館のカードも一緒に返却ポストに落としたことがありました。あのときは焦ったなぁ……。まぁすぐに見つかったんでよかったですが。
50mは、息継ぎなしでは泳げない。
何度も登場し意味ありげなおじさんでしたが、そんな無謀な挑戦を繰り返しているだけでした。意外と水泳の得意な私ですが、50mはさすがに無理だな。25mは余裕で潜水できましたけどね。
ザ・ターク
からくり人形も仕掛けを隠し、謎であることが命なんだ。
犯人は、ジムとユーリ(と覆面男)。
ザ・タークを利用して、実行犯を隠したのだった。
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人形の特性を利用しての犯行でした。
出てきた人形は、ザ・ターク。
トリックはいたって明快ですが、長い間バレなかったらしい。ザ・タークに関する多くの本や論文も発表されたとか。
まぁ現代なら即バレかもしれませんが、当時としては本当に珍しかったのでしょうね。
チェスって1試合に2時間前後かかるみたいだけど、中に入る人は大変だっただろうに。よーやりますわ。
盗みの実行犯は、ザ・タークの中に隠れていた。
人形の特徴を最大限に利用したトリックはいいね。
ガラスにへばりつく真っ黒な犯人はシュール。いや、怪しすぎるでしょ。警備員は何をしていたんだか。
何気ない行動から、犯人を看破した森羅はお見事。
とはいえ人形をもう1体要求するのは、図々しすぎる(笑)。
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