【クロスロード】美術室の怪奇現象。十字路の悪魔。 & 【シュロのコイン】バルカン半島。戦乱を生き延びた村。 & 【鉱区A-11】1人しかいない小惑星での殺人事件。 & 【猫のシッポ】猫のシッポの先にある黄金とは。
タイトル | C.M.B.森羅博物館の事件目録(37) |
著者 | 加藤元浩 |
レーベル | 講談社コミックス |
初版発行 | 2018年2月16日 |
C.M.B.森羅博物館の事件目録(37) https://t.co/2kUQZy0ZaX
— ウエスト記伝 (@west_kiden) February 17, 2019
あらすじ
クロスロード
怪奇現象の正体
高価な絵画を求め美術室に向かう森羅たち。なぜか床にいたずら書きがされており、それを消すハメに。落書き犯を探している最中、美術室では次々に不可解な現象が起こり──。
シュロのコイン
ヨーロッパの火薬庫
マウが持参してきた数枚のコイン。戦乱の時代を生き延びた村の秘密が、このコインに隠されているいう。調査にあまり乗り気でない森羅だったが、目の前でそのコインが盗まれてしまい──。
鉱区A-11
ロボットによる殺人?
2075年。宇宙で不可解な殺人事件が発生した。たった1人しかいないはずの小惑星で、作業員が殺害されたのだ。ロボットの犯行かと思われたが、彼らはある原則で制御されており──。
猫のシッポ
変わらない街並み
とある画家が隠したとされる黄金。それは猫のシッポの先にある、という。小学生、古田は友達と一緒に宝を探しに出かけるも、すぐにとん挫。しかし彼は諦めきれず──。
—以下ネタバレ感想—
犯人、トリックについても言及しています。
ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。
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クロスロード
それまでは普通の道を歩いてくれれば、どこかの十字路でなにかに出会うんじゃないですか。
犯人は、道端。
油絵の具で汚してしまった室内を、隠れて掃除していたのだった。
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美術室の怪奇現象をめぐるお話。
アメリカのミュージシャン、ロバート・ジョンソンの話が出てきました。
ロバート・ジョンソンが会ったのは、ブードゥー教の精霊だという。
世界的に見ても、十字路には特別な意味があるらしい。
部屋を汚してしまったのを隠したい気持ちはわかる。
しかし、隠し方やごまかし方がいちいち手が込みすぎではなかろうか(笑)。床に絵を描くのも、悪魔の絵を用意するのも大変だと思うんだが……。
美術部の人たちは良い人たちっぽいし、頼めば一緒に消してくれたでしょうね。まぁ私だったら壁に飛び散った絵具なんかは知らん顔して放置しそうだけど。
シュロのコイン
全てを赦すのだ。
マウの持ち込んだシュロのコインをめぐるお話。
桜や松みたいな縁起のいい植物らしい。
バルカン半島は、歴史的に重要な位置にある。
サラエボ事件、ユーゴスラビア紛争、コソボ紛争などなど有名な出来事がたくさんありますね。
法律は、復讐から生まれたという考え方があるらしい。昔は仕返しは必ずしなければならないもので、報復の形を最善にしようとしたのが、今の法律という事だそうな。
日本にも敵討ち制度というものがあったんですよね。報復で私刑が認められているというのは、不思議な感じがしなくもない。
犯人はマウ一行というね。まぁ最近ずいぶんと慣れ合ってたし、たまにはこういうのもいいかもしれない。

仲良くすればいいのに……。
とりあえずはっきりと言えることは、赦せ、と言われて赦せるほど、私は人間ができていない。
鉱区A-11
命だけじゃなく、彼の尊厳を守ろうとした。
マグナスは、自殺。
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宇宙を舞台にした、IFストーリーものでした。Q.E.D.の方でもAI裁判とかありましたね。
ロボット三原則、というものがあるらしい。
何度自殺を試みても助けてくれるロボットとか、結構万能ですね。将来的にこういうロボットが本当に作られるのかな。
自殺の仕方はダイナミックなもの。面白いけど、本当に可能なのかな? 計算しても多少なりともズレそうなものだけどね。まぁ外れたら外れたで、何回でも挑戦すればいいだけか。
死んだ人間の尊厳まで守ろうとするなんて、パルは健気すぎる。
猫のシッポ
僕の街は他の街と似ているようで、少し違う。
とある町で宝探しをするお話。
古代都市クスコは、ピューマの形をしていたらしい。
食虫植物みたいになってる穴とか、怖すぎ。
あの切り立った壁をひょいひょい登れる七瀬なら、クライミングで世界を狙えそう。
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