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C.M.B.森羅博物館の事件目録(22)

マンガ
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【夏期補講授業】壊されたソーラーカー。 & 【ガラスの楽園】密漁に悩むガラパゴス諸島で起きた事件。 & 【螺旋の骨董品店】1本道のお店で起きた殺人。


タイトル C.M.B.森羅博物館の事件目録(22)
著者 加藤元浩
レーベル 講談社コミックス
初版発行 2013年2月15日


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あらすじ

夏期補講授業

正解が1つしかない問題

レースに出るためのソーラーカーの調整をしていた電研。しかし少し目を離した瞬間に、ソーラーカーが破損していた。学校には講習や部活動などで多くの生徒が登校しており──。


ガラスの楽園

生態系は壊れやすい

密漁が絶えないガラパゴス諸島。島民がケガをし、研究者のアイリス博士が疑われ一触即発の雰囲気に。その解決を求められた森羅は調査を進めながら、島の自然に触れて──。


螺旋の骨董品店

珍しい内装のお店

螺旋状の1本道の骨董品店。その1番奥、レジ付近で店主が殺害された。逮捕されたのは店内に唯一いた客、管沢。店の特徴から考えて、彼以外の犯人は考えられなかったが……。


—以下ネタバレ感想—

犯人、トリックについても言及しています。

ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。

夏期補講授業

正解が1つしかない勉強をする理由はね、自分が間違えることを知るためにやるんだよ。

 

犯人は、物部。

飛び出してきたソーラーカーを、運転していた車でぶつけてしまったのだった。

黙って隠すとか、生活指導の教師がやっちゃいかんでしょう。もう誰も信頼してくれなくなっちゃうよ。

電研なんて会、うちの高校にはなかったなぁ。実在しないのかと思って検索したら、普通にいっぱいヒットしたわ。

でもソーラーカーを学校の敷地内で走らせるところはないんじゃないかな? いや、あるのか?

ソーラーカー
太陽電池を電源とし電気モーターで走る自動車。

小っちゃい奴は見たことあるけど、大きいサイズのはテレビでしか見たことないなぁ。

ソーラーカーが破損したのは、接触事故。

不運が重なってしまったとはいえ、物部は名乗り出なきゃまずかったでしょうね。男子高校生が好きな子に見惚れるのは仕方ない。

自分が間違えることをちゃんと知るために、答えが1つしかない問題を解こうとするというのは面白い発想。


ガラスの楽園

僕達は事実を受け入れて適応して生き残る。

それが……この島の動物達が教えてくれた、生命の秘密だよ。

 

サントは、意図的に突き飛ばされたわけではなかった。

島の秘密をめぐって、アイリス博士ともみ合いになったのだった。

ガラパゴス諸島をめぐる、過去と現在が交差するお話。

まずなにより題名がいいね。独自のものなのかどこからかの引用なのかはわかりませんが、あまりにも簡単に壊れてしまう生態系を表すのにこれ以上の表現はないかもしれません。

舞台は、ガラパゴス諸島。

ガラパゴス諸島
東太平洋上の赤道下にあるエクアドル領の諸島。スペイン語でゾウガメを意味する galápago からきている。固有の珍しい動物たちが暮らす。ダーウィンが進化論の着想を得た場所として有名。

様々な動物がいるため、密漁も多いらしい。ざっと検索すると、サメがターゲットにされているっぽい。

海洋も保護したい政府と、地元住民が対立し、ナマコ戦争が勃発。

ナマコ戦争
1995年以降に起きている、ナマコ漁を続行したい漁師たちと、海洋保護を求める政府の紛争。
ナマコ
棘皮動物門のグループの1つ。体が細長く口が水平に向くのが特徴。高級食材であり、”黒いダイヤ”と称され密漁の対象となっている。

ナマコなんて食べたことあったかなぁ……。正直、あんまり記憶にない。あんな見た目がグロテスクなもの、最初に食べようとした人すごい。

ガラパゴス諸島は、ダーウィンが進化論の着想を得た場所。

ダーウィン
イギリスの自然科学者。卓越した地質学者・生物学者。
進化論
自然選択説とも。厳しい自然環境が、生物に無目的に起きる変異(突然変異)を選別し、進化に方向性を与えるという説。

このお話は、ダーウィンの昔話と、現代の森羅達、2つのストーリーが混ざり合う珍しい形式のストーリーでした。

船長のロバート・フィッツロイは実在の人物みたいですが、ロビンにまつわる話はさすがに創作かな?

ガラパゴス諸島には、色々な種類の動物がいる。

ガラパゴスゾウガメ
爬虫綱リクガメ科ナンベイリクガメ属に分類されるカメのうちガラパゴス諸島産の複数種ガラパゴスゾウガメ種群を指す総称。
アオアシカツオドリ
カツオドリ目カツオドリ科に分類される鳥類の1種。片足をあげるダンスで求愛する。
ダーウィンフィンチ
ダーウィンフィンチ類はフウキンチョウ科に属する、フィンチ類に似た(類縁性は薄い)小型種の総称。ダーウィンに進化論の着想を与えたとしてこの名称がつけられた。

観光客が押し寄せて、環境破壊につながってしまったらしい。

密漁者の影の正体は、モバイルプロジェクター。

解決シーンではプロジェクターを手に持っているけど、冒頭やトリックを明かす直前の回想では、双眼鏡を持っているじゃないか……。いや、まぁ、いいんだけども。

こういう映像媒体のトリックは、どの作品にも採用されているけど、現実的に騙せるものなのだろうか。

 

ハリ
ハリ

私は騙されそう……。

 

ところでサントは何時間倒れていたんだ? というかアイリス博士は、サントが倒れ続けている事を前提で、このトリックを仕掛けたのだろうか。


螺旋の骨董品店

アンモナイトは死後に美しい貝殻を遺す。

だけど、本体はどこにも残っていない。

僕達が思い浮かべる姿は想像でしかないんだ。

 

犯人は、井ノ口。

金のための犯行だった。

特徴的な骨董品での犯罪でした。

グッゲンハイム美術館、という建物があるらしい。

グッゲンハイム美術館
アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン区アッパー・イースト・サイドにある、近現代美術専門の美術館。廊下が1本道になっている。

店に飾ってあったのは、アンモナイトの化石。

アンモナイト
およそ3億5000万年前後の間を、海洋に広く分布し繁栄した、頭足類の分類群の1つ。

アンモナイトの本体の化石は見つかっていないらしい。今私たちが想像しているあの形は、アンモナイトと同じ時代の生物、べレムナイトの姿から考えられたそうだ。

トリックは、秘密の通路。

くのいちばりの隠密行動を取り、被害者を殺害。被害者は老人宅から価値のある物品を盗んでおり、あまり同情できない。

ところで井ノ口は、骨董品を奪ってどうするつもりだったのだろう。さばくにしてもツテなんてないだろうし、元々の持ち主たちが被害届けを出していたら、換金しようとした瞬間逮捕されてしまうのではなかろうか。

マウがお宝の匂いにつられて現れない限り、金に換える手段がない気がするが……。

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