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C.M.B.森羅博物館の事件目録(21)

マンガ
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【冬木さんの1日】代わり映えのしない毎日を過ごしていたおじいちゃん。 & 【湖底】琵琶湖で溺死した男性。 & 【エルフの扉】マウの過去話。 & 【バレッタの燭台】聖ヨハネ騎士団の土地に住む騎士。


タイトル C.M.B.森羅博物館の事件目録(21)
著者 加藤元浩
レーベル 講談社コミックス
初版発行 2012年10月17日


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あらすじ

冬木さんの1日

何の変哲もない生活

心臓発作で亡くなった老人。アメリカに移住していた娘は日本に戻り、父親がどんな生活をしていたのか調べることに。あまりにも面白みのない暮らしっぷりに娘は失望するが──。


湖底

1年前の死亡事故

葦原家の財産目録を作成するように依頼された森羅。葦原家次女の藍は1年前、恋人である榎木を事故で失っていた。「”真実”を期待している」藍は森羅に謎の言葉を残して──。


エルフの扉

マウの秘密

東京に支店を開いたマウ。森羅は彼女の言動から、近いうちに大規模な闇取引が行われると推理する。森羅は網を張ってマウを捕まえようと画策。警察と協力して港を包囲するが──。


バレッタの燭台

逮捕できるのか

マルタ島で起きた傷害事件。「ここは騎士団領だ」加害者の男性は、マルタ共和国の法律では逮捕できないと主張。さらに聖ヨハネ騎士団長の残した燭台の処遇が問題になり──。


—以下ネタバレ感想—

犯人、トリックについても言及しています。

ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。

冬木さんの1日

お前は選んだ1枚だけに目を奪われて気付かなかった。

でもな……たったそれだけだ。

 

ミステリーというより情緒に溢れる物語といった感じですかね。

人の価値観は人それぞれ。自分の価値観は他人にとっては取るに足らないものかもしれないけど、それでいいんです。

昔国語の教科書に”~らしさ”に関する文章が乗っていたなぁ。なつかしい。”らしさ”とは個性であるとともに山ほどある選択肢の幅を狭めたものだ、みたいなことが書かれていた気がする。

友達なら私有地に入っていいって六法全書に書いてある、みたいな言い回し、結構好き。

個人的に1番の見どころは、七瀬が「”驚異の部屋”をご案内します」という決め台詞を口にしたことでしょうか。亜季からしたら、何言ってんだこいつ、状態だったかもしれませんが(笑)。


湖底

不動と思われた巨大なものを……。

藍さんは動かして見せたんだ。

 

犯人は、咲。

妹の恋人が邪魔だったから、殺害したのだった。

恋人を殺された妹による、”家柄”への復讐といったお話。

人を殺しておいて「実は1年前妹には不幸が~」とのたまう咲が、かなり怖い。あんたが殺ったんだろうに。

物語の舞台は、琵琶湖。

琵琶湖
滋賀県にある湖。日本で最大の面積と貯水量を持つ。水中遺跡としても有名。100を超える遺跡が見つかっている。

水中に数多くの遺跡が眠っているそうな。

どうして湖の底に遺跡があるのかというと、地震の影響が大きそうだ。

ハワイが少しずつ日本に近づいているのは有名な話かもしれないが、琵琶湖も1年に1センチ、北に向かっているらしい。

 

ハリ
ハリ

地球って不思議。

 

トリックは、風船。

水の中に巨大な風船を設置するのはシュールの1言だけど、『水にできた落とし穴』というフレーズは好き。


エルフの扉

いいかい、マウ……。

いつか君はエルフの扉をくぐるんだ。

そして君は……エルフの王女様になるんだよ。

 

みんなが知りたがっていたマウの昔話。

マウの両親は詐欺師に騙され、偽物の美術品を高値で買わされていた。大人になったらマウは、詐欺師のモンを捕まえると人形と約束。今回その詐欺師を、森羅を利用して逮捕させた、と。

エルフの扉、は実在するらしい。

エルフの扉
妖精の扉とも。庭につけておくと妖精たちが出入りするといわれ、幸運が訪れるといわれる。

ソルトスプリング島とかにあるそうな。日本でも”妖精の扉プロジェクト”なるものが存在するみたいですね。

遥か昔に、オルメカ文明、というものがあった。

オルメカ文明
紀元前1200年頃から紀元前後にかけ、先古典期のメソアメリカで栄えた文化・文明。アメリカ大陸で最も初期に生まれた文明。ジャガーを神聖視していた。

あんまり聞きなれない文明だけど、その後のメソアメリカ文明の母体となったことから、「母なる文明」と呼ばれているそうだ。

コンテナを囲んでいる詐欺師集団の中に、斧を構えている奴がいるのは、なんかシュール。

マウがブラック・マーケットの女王になった動機は語られたが、どうやってその地位まで上り詰めたのはかはまだ謎が多い。そこらへんは、今後に期待。


バレッタの燭台

造幣は、国を持つ者にしか許されない。

……つまり騎士団がようやく、住むべき場所を見つけ出した証なんだ。

 

マテラの目的は、裁き。

神の敵を見つけるのが目的だったのだ。

騎士を自称するおじいさんのお話。

舞台は、マルタ島。

マルタ島
地中海の中央、マルタ共和国内の島。教皇クレメンス7世と神聖ローマ皇帝カール5世の斡旋により、聖ヨハネ騎士団に与えられた土地。
聖ヨハネ騎士団
11世紀に起源を持つ宗教騎士団。中世ヨーロッパの3大騎士修道会の1つ。もともとは病院騎士団と呼ばれ、医療を担っていた。
マルタ大包囲戦
1565年にオスマン帝国がマルタ騎士団(聖ヨハネ騎士団)が治める地中海のマルタ島へ行った包囲戦。圧倒的な戦力差がありながら、騎士団側が勝利をおさめた。
ジャン・ド・ラ・バレッタ
聖ヨハネ騎士団総長。

マルタ大包囲戦の戦力差は、およそ3万対1万だそうです。16世紀におけるオスマン帝国の最初の敗北だそうで。

今回問題になっていたのは、バレッタが礼拝に使っていたという燭台。歴史的価値は計り知れないでしょうねぇ。4つの国が所有権を主張するめんどうな事態に。

十字軍の騎士の中にも、千年王国を信じる者がいた。

千年王国
キリスト教終末論の1つ。ヨハネの黙示録に記されている。

信仰心があればキリストとともに蘇り千年続く平和な国で過ごせる、という意味合いらしい。

マテラは大真面目だったのかもしれないが、イギリス大使のとばっちり感は否めない。よく説得に応じたもんだ。国際問題レベルの出来事だと思うんだが……。

ある意味最大の見せ場だったのは、七瀬の甲冑姿。いったい、どんな顔して入っていたのやら。あの手のアーマーは2、30kgあるみたいだけど、よう動けるもんだ。

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