【ナスカの地上絵】高所のない場所での墜落死体。 & 【レヤック】バリ島の悪霊。女性は突き落とされたのか。 & 【学校の七不思議】森羅の友人たちが、教室から消えた。 & 【クファンジャル】お守りの短剣。マウが逮捕される?
タイトル | C.M.B.森羅博物館の事件目録(16) |
著者 | 加藤元浩 |
レーベル | 講談社コミックス |
初版発行 | 2011年2月17日 |
C.M.B.森羅博物館の事件目録(16) https://t.co/f5g7M44pyN
— ウエスト記伝 (@west_kiden) January 27, 2019
あらすじ
ナスカの地上絵
謎の死に方
サイード博士に呼ばれ、ペルーのナスカ台地にやってきた森羅。博士は長年、ナスカの地上絵の研究を行っていた。しかし彼は、高所のない所で墜落死体として発見されていて──。
レヤック
バリ島に残る迷信
観光地として栄えたインドネシア、バリ島。森羅が舞踏ショーを見ていると、踊り子の1人が背中を刺されケガをした。犯人はラスミンという女性かと思われたが、彼女は崖で死んでいて──。
学校の七不思議
みんなはどこへ消えた?
体育祭の準備に大忙しの森羅たち。七不思議の話題で手が止まることもしばしば。森羅と七瀬が買い出しから戻ると、他のみんながなぜか教室から姿を消していて──。
クファンジャル
装飾品の短剣
制服を着て森羅の学校に乗り込んできたマウ。逮捕されそうだから助けてほしいらしい。どうやらマウの店に来たおバカな3人組と、ちょっとしたトラブルになったそうで──。
—以下ネタバレ感想—
犯人、トリックについても言及しています。
ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。
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ナスカの地上絵
こう考えていただきたい。
サイード博士を殺した真犯人は……ナスカの人々だと。
サイードが死んだ原因は、後方乱気流。
ジェット機の生み出す気流に飲まれたのだった。
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ナスカの地上絵を巡るお話でした。
有名な地上絵ですが、その謎はまだ完全に解明されていない。シャーマンたちが音楽を奏でながら歩いた道、というのが1番有力視されているのは興味深い。
個人的には地上絵というと、遊戯王5D’sを思い出すなぁ。地縛神とか、なんとも懐かしい。
マリア・ライへという、偉大な女性がいたらしい。
地上絵の研究と保護に生涯をささげた人だそうだ。
トリックは、ジェット機の乱気流。
なんというか……。ハリウッド級のダイナミックなものでしたね(笑)。実際のところ、人1人を吹っ飛ばすくらいの威力があるのかな?
森羅が来た瞬間に殺人が実行されたというのは、わりと新しいパターンかもしれない。
博士は傲慢すぎたかな。地上絵を研究しているという事は、過去に何があったかも知っていたはずなのに。「地上絵は私のモノだ!」これはいただけない。
レヤック
……雨の日に森を見ていると。
暗闇の中になにかがいて……こっちを見てる気がしない?
犯人は、マデ。
ラスミンをレヤックと認識しての犯行だった。
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現代知識を持っている医者ですら、バリ島の伝承に染まってしまったというお話。
扉絵がまず怖い。どっちかというとこの絵こそ、次の七不思議の話の扉絵っぽい気もする。
舞台は、バリ島。
バリアンという人たちが、今もいるらしい。
ほとんどが男性で、世襲制を取ることが多いそうだ。
バリアンというと、私がすぐに思いつくのは、遊戯王ZEXALだなぁ。というかすごい珍しく、遊戯王ネタが続くな。
レヤックという悪霊が、バリ島では信じられているらしい。
ランダという魔女に仕えているそうだ。そのランダは聖獣バロンと、日夜戦い続けているとされる。
なんとも装飾過剰な悪霊たちだことで。
すごい派手だね!
近代的な知識を有しているマデでも、レヤックの幻惑からは逃れられなかった。なんとも皮肉な話。
「科学的な分別を持ってくれ」と同僚にも言っていたのに……。それだけバリ島の伝承の持つ魔力が、強烈だということなのだろうか。
七瀬の結婚に反対する森羅。なんとも珍妙な光景だ。
学校の七不思議
よかったな横槍。後輩に伝説が残せて。
こりゃ長く残るぞ~。
原因は、空気。
ドアが開いたことにより、空気の流れができたのだった。
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今回は学校のお話。前の2話が海外ものだったので、落差が激しい。
校内に飼育室がある学校って、かなり珍しくないかな?
金玉を探す人体模型は、話自体は笑い話だけど、実際に目の前に出てきたらわりと怖いと思う。
初代三遊亭円朝という、怪談話に関する天才的ストーリーテラーがいたらしい。
昇降口辺りから電話をかけて、教室にある携帯の着信音は聞こえるもんだろうか。まぁ扉の開閉の状況を読者に説明しなくてはならないので、こんな描写になるのも仕方ないか。
後輩に伝説を残せて、横槍はさぞ満足していることでしょう(棒)。
クファンジャル
ったく!
あいつはドケチだから、礼を渡さないといつまでも恩に着せるのよ!
クファンジャルをめぐるお話でした。
いつもゴスロリ服のマウの制服姿。違和感がすごい。そういえばマウって、年齢いくつの設定なんだろう。wikiにも書いてないし、特に名言はされてなかったかな。
いつもはいらん事件を起こして森羅を巻き込む彼女ですが、今回は巻き込まれた方でしたね。
ブルスト再登場。森羅とマウの繋がりを疑っているそうですが、まぁ、さもありなんと言ったところでしょうか。
指輪の持ち主とブラック・マーケットの女王。美術品に関する悪さをするのに、これ以上の組み合わせはないでしょう。
3人の嘘には、刑事たちの誰か気付けよ、と言いたくなる。釣り針状の剣だったら鞘から抜けないのは明らかじゃないか(私も気付いてなかったけど)。
犯人一味に剣を抜かせるのは、さすがに危なくないか? 暴れたらどうするんだ。
お礼の品をちゃんと返すマウ。コレクションを見せる約束も果たしたし、さすがに森羅に対して、無礼なことはしないのか。
ちゃっかり沈没船のお宝をゲットし、森羅としても今回はご満悦だろうね。めでたしめでたし。
約束をないがしろにしようとした森羅を叱る七瀬。本格的に彼女が、森羅の母親みたいになって来たな。
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