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C.M.B.森羅博物館の事件目録(10)

マンガ
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【その差6千万年】人間と恐竜の化石が同じ地層に出現。 & 【釘】呪いの藁人形と事故の関連性は。 & 【地球最後の夏休み】洞窟に響き渡る笑い声の正体。 & 【ヒドラウリス】殺人ピアノの悲しい過去とは。


タイトル C.M.B.森羅博物館の事件目録(10)
著者 加藤元浩
レーベル 講談社コミックス
初版発行 2009年1月16日


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あらすじ

その差6千万年

ありえない化石

モンゴル、ゴビ砂漠にやってきた森羅。古生物学者であるコルバート兄妹が、面白いものをみせるという。天幕に隠された地層を見ると、なんと恐竜と人間の化石が同じ地層に埋まっており──。


呪いの藁人形

釘の刺さった藁人形の写真、が添付されたメールが横槍に届く。写真の背景から、学校の近くの神社で撮影されたものだとわかった。実はその藁人形は、半年前の交通事故に関係しており──。


地球最後の夏休み

正しい選択

夏休み最後の日。海にやって来た森羅たち。海の家の店員から、近くの洞窟での怪談話を聞く。その真偽を確かめるため洞窟に足を運んだ森羅たちだったが、突然謎の笑い声が聞こえてきて──。


ヒドラウリス

悲しい過去

マウに誘われとある音楽堂にやって来た森羅。そこにあるオルガンは、弾くと演奏者が死に至る呪いの楽器だった。調査を進める森羅たちだったが、何者かに音楽堂に閉じ込められ──。


—以下ネタバレ感想—

犯人、トリックについても言及しています。

ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。

その差6千万年

素晴らしい! この奇跡のような化石の組み合わせを生み出した大自然のドラマ!

ぜひ、ウチの番組で扱わせてくれ!

 

化石の秘密は、1万年前の氷河。

自然の作り出した現象だった。

大自然はときとしてありえない事象を引き起こすというお話。

正直私も最初は七瀬と同じように、これのなにがすごいだ、といった感想でしたが解説を聞いて納得。確かにこれはおかしい化石たちだ。

ベリンガーの化石、という話があるらしい。

ヨハン・ベリンガー
医学教授、博物学者。化石贋作事件の被害者として有名。

ベリンガーの傲慢な態度に怒った同僚が、彼が発掘している地点に贋作の化石を埋めるというとんでもない事件があったらしい。

同僚のいたずらに気付かず、べリンガーは書籍まで出版してしまったそうだ。聴聞会で偽物だと発覚し、それに恥じたベリンガーは生涯、本の回収に奔走したとか。

なんとも悲しい事件ですね。

まぁ日本でも、この手の贋作事件はありましたが。自分で事前に埋めた石器を掘り当てて騒いでいたバカモノがいたのは記憶に新しい。

 

ハリ
ハリ

不正はダメ、絶対!

 

海外って発砲しても罪にならんのか、と思わず考えてしまうくらい、ジョイスは銃をぶっぱなしていますね。

化石の正体は、大自然。

押しかぶせ構造、というらしい。

押しかぶせ構造
デッケン構造とも。遠くから運ばれてきた岩体が重なっている地質構造。ヨーロッパのアルプスにもみられる。

どうやら”大賀の押被”といわれるものが、日本にもあるみたいですね。

まさしく大自然のスペクタクルといいますか、こんなことも起こりうるんですねぇ。というか、古生物学者なら一応、あらかじめ知っておくべきことなのではなかろうか。

岩をくりぬいて保存するのはいいアイディアだけど、森羅はあの巨大な岩をどうやって展示するつもりなんだ。あきらかに、博物館に入らないと思うのだが……。

全員が幸せになれる、ある意味1番のハッピーエンドだったかもしれない。


人を殺したいとき行われた最初の呪い方。

それは、生きている木に直接釘を打つこと……!

 

犯人は、出会頭。

呪いの藁人形は、ただの偽装だった。

犯人の名前があまりにあんまりなお話でした。出会頭さんって……。

不幸のメール、チェーンメールとか一時期すごい流行ってましたねぇ。もはや懐かしい。今もあるのかなぁ。今なら呪いのライン、呪いのツイッターになるんでしょうか。

呪いの藁人形といえば、日本では丑の刻参りで有名ですかね。まぁ有名とはいえ実行したり、目撃したりした人はほぼいないでしょうが。

木は本体が伸びるというよりは、先端が成長するものらしい。

確かトリックというドラマだったかなぁ。あらかじめ木に穴を空けて何十年か経ち、木が成長して遥か高くに行った穴を使って、なにかトリックを仕掛ける描写があったような気がする。

森羅によると穴の位置がそんなに高くなるわけないと思うのだが……。どっちが正しいんだ。

「大丈夫かな。人を呪い殺すような女の人でしょ?」このセリフがあるコマ、やたらキャラがかわいく見える。


地球最後の夏休み

それが正しかったどうかは、未来の自分が決めてくれるよ。

悩んでたらもったいないじゃない?

人は時を止められないんだから……。

 

犯人は、関山。

ちょっとしたイタズラだった。

川越がかわいそうな──じゃなくて、寂寥感ただよう、ノスタルジックなお話でした。

夏休み最終日とか、家の中でごろごろするのが1番だと思うんだが……。海に遊びに行くとか、翌日疲れちゃうよ。

笑い袋ってそんなに大きい音が出るもんだったかなぁ。というか意外と、実物を見たことなかったかもしれない。

というわけで動画サイトで検索してみたら、とんでもなく大きい音が出るものもあるみたいですね。あんなもんが洞窟で反響したら、たしかにビビる。

ジンベイザメは口寄せの術で召喚でもしたのか、森羅よ。

そして川越の明日はどっちだ。


ヒドラウリス

破壊して眠らせた方がいい……。

あれはもう役目を終えた……悲しい機械なんだ。

 

症状の正体は、高山病。

ヒドラウリスの特性を利用した、殺人マシーンだったのだ。

歴史上何度も戦場になったミラノにあった、殺人兵器のオルガンのお話でした。

舞台はミラノ。

ミラノ
イタリア北部の街。ローマ帝国の中心地として栄える。ヨーロッパ有数の世界都市。歴史上、何度も外国の支配を受ける。

話の謎の中心は、題名にもあるヒドラウリスでした。

ヒドラウリス
水オルガンとも。水力によって空気を送り込み、手で弁を開閉させることによって音を出す楽器。

水オルガンを丸2日間、演奏し続けた人もいるみたいですね。

まぁもっとも、作中に出てきたヒドラウリスは普通のものと少し違う仕様だったようですが。

マウに巻き込まれて、また死にかける森羅。もはや一種の様式美ですな。密室に閉じ込められたわけですが、ぶっちゃけ、七瀬ならドアを破壊して出れたのではなかろうか。

諸外国に何度も支配されたからこそ作られたオルガン。森羅の手で、手厚く葬られたことでしょう。

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