【芸華祭、綾野編と結果発表】綾野遠の出番。日常と非日常の調和。 & 【芸華祭、その後】グランプリの発表。次なる展開へ。
タイトル | ランウェイで笑って(9) |
著者 | 猪ノ谷言葉 |
レーベル | 講談社コミックス |
初版発行 | 2019年2月15日 |
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— ウエスト記伝 (@west_kiden) February 22, 2019
あらすじ
芸華祭、綾野編と結果発表
グランプリは誰の手に
ついに来た綾野遠の出番。”日常と非日常の調和”をテーマにした綾野の演出に、観客は圧倒される。全てのショーが終わり、残るは結果発表のみとなった。「本来服に1位も2位もない。それでもコンテストである以上採点が下されます」学園長はそう前置きし、いよいよグランプリの発表へ。パリ留学とブランド立ち上げ援助を獲得できる、栄えある1位に選ばれたのは──。
芸華祭、その後
次の舞台へ
芸華祭ファッションショーが終わり、それぞれが日常に戻る。しかしショーの前とで様相が一変した者たちがいた。千雪は新創刊された雑誌『Juvenile』の専属モデルとして活躍し、学校を休む事が多くなった。長谷川は自分の未来を決めあぐねていた。そして育人は柳田ブランドでの就職を画策していたのだが、その柳田がとんでもない事を言い出して──
—以下ネタバレ感想—
ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。
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ファッション用語集
芸華祭、綾野編と結果発表
なんというか……。初めてだったんです……。
こんな気持ちになるんですね……。
もう誰にも負けたくない……。
綾野ショー編
全体的に変な服多くない? というほのかの感想には完全に同意。誰がいつ着んねん、という服装は現実のショーでもよくあって、ネットでネタにされる事がありますよね。
「ファッションショー 奇抜」で検索すると面白い物がたくさん見れます。
ブランドのアピールやコンセプトを示すという意味合いがあって、売り込むためのファッションでは基本的にないそうですが、常人から見たら奇異に見えますよね。
悪の軍団にしか見えない綾野一味の出陣。
”日常と非日常の調和”という事で、モデルが2人同時に出てくる演出。怒涛の見開き連打の演出はなかなか印象的。ムダヅモ無き改革の『ファイナルライジングサン』を想起してしまった。
結果発表編
そして栄えあるグランプリを獲得したのは、長谷川というね。6か月でここまで上り詰めるのは、相当の努力と才能があるのでしょうね。2次で1回落ちてからのグランプリ獲得は異例なのではなかろうか。
綾野が辞退したからというのもあるけど、間違いなく長谷川の力の証明となったでしょう。五十嵐も潔く引き下がりました、とさ。
セイラは相変わらずの闇オーラ全開。モデルとしてのライバルがデザイナーの道に堕ちた(セイラ視点)ので、だいぶ嬉しそう。
育人は11位に終わり、ランウェイすら歩けず。
買い付けがあったのは育人と綾野だけだそうだから、ある程度の結果は残せたといえばそうだけど……。トップ10にすら入れないのは悔しかったでしょうね。
ただ、育人が唇を噛んでいるシーン。じゃっかん作画がおかしいような……(笑)。なんか、だいぶごつく見える。
突然の将棋には結構、面食らった。藤井プロの話題がすごかったから、あやかったのかな? ヒカルの碁っぽくてちょっと笑った。
長かった芸華祭ファッションショー編、これにて完結。
芸華祭、その後
都村育人。社員へ上がれ。
長谷川編
グランプリを獲った長谷川のお話。
燃え尽き症候群のごとく、何もする気になれない様子。あれだけ熱を入れていたショーが終わり、モデルも辞めたのだから、ある意味当然なのかもしれない。
太ったと恥ずかしがる長谷川の腹を鷲掴みする育人は、実はすごい男なのではなかろうか。
自分の育人に対する気持ちを自覚した長谷川。でもパリ留学という事で、長期間日本を離れる事に。彼女が自分の気持ちを告白する日は来るのだろうか。
育人編
まさかの柳田ブランド消滅。題名の『新しい仲間』とは何だったのか。
「新しい社員を雇う予定がある」というのは、将来的な話だったのかな。責任持たんかい、という育人の言い分はごもっとも。
柳田ブランドに箔をつけるため、柳田は綾野麻衣の元へ。ちょっと意外な展開。そして育人もアプロアイディーテへ。これまた意外な展開。
話の主軸が”社会編”に移るようですね。
それはいいんだけど、正直コミックスの後半、話の進め方がじゃっかんよくわからなかった。なんというか飛び石でお話を見てるような……。単行本なのに、1話くらい読み飛ばしたのかと思った。
特待生編が始まるのかと思いきやそうでもなく、下積み話をするのかと言えばそうでもなく、いきなり社員への格上げですからね。展開がちょい急すぎる。
ただ、どうやって社員に昇格したのかは、次巻予告を見る限り10巻で語られるっぽいのかな。先に社員になる事を読者に教える意図がよくわからないけど、そこらへんは次の巻を楽しみに待っている事にします。
個人的に少し残念なのが、単行本発売日。
『ランウェイで笑って』と『寄宿学校のジュリエット』のコミックス発売月がずっと被っていて、その月は個人的に”当たり月”として楽しみにしていたんですけど、次でずれてしまうっぽいんですよね(笑)。
だいたい単行本って3か月ペースで出版される事が多いようですが、ランウェイ10巻が出るのが2か月後というね。まぁ早く読めるなら嬉しいけどね、もちろん。
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