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Q.E.D.証明終了(46)

マンガ
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【失恋】下町演芸場の楽屋で、500万円が消え去った。南京錠のついた財布の開け方とは。 & 【巡礼】亡くなったノンフィクション作家の未発表原稿が発見された。なぜその原稿は没原稿になったのか。


タイトル Q.E.D.証明終了(46)
著者 加藤元浩
レーベル 講談社コミックス
初版発行 2013年10月17日


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あらすじ

失恋

舞台に上げてはいけないもの

下町演芸場にて、窃盗事件が発生した。亀吉師匠の持ってきた500万円、南京錠をつないだ財布に入れておいたそれが盗まれたのだ。財布と南京錠は巨大な花瓶にも結びついており、落語家の1人がずっと見張っていたにも関わらず、現金だけがきれいに消え失せていた。水原が様々な人から聞き取り調査をするも、なぜか亀吉師匠は調査にあまり協力的ではなく──。


巡礼

原稿の謎を求めベトナムへ

校正者、内堀の父親は生前、ノンフィクション作家として活躍していた。執筆の際、慎重な取材を行い事件を丁寧に調べ上げる姿勢に定評があった。ある時、内堀は父の未発表原稿を発見する。”日中戦争中に日本国内で起きた殺人事件”を扱った原稿。海外に逃げた犯人は、ハノイで逮捕される。被害者の夫、雨水はハノイに赴き裁判に出廷、なんと犯人の助命を懇願をしたというが──。


—以下ネタバレ感想—

犯人、トリックについても言及しています。

ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。

失恋

私は高座に上げてはいけないモノを出しただけ……。

”芸”じゃなくて”自分”を切り売りしてたんだ。

 

犯人は、角丸師匠。

金をくすめて、亀吉師匠のたまったつけを払っただけだった。

いがみ合っている師匠同士が、実は1番理解し合っていたというお話でした。

直接言葉を交わさなくても本人同士がわかり合っていた、しかも落語で意思疎通するとかなかなか素敵じゃないか。

昔つぶれかけた亀吉師匠を救ったのも、角丸師匠だったらしい。実際は仲がいいからこそ、ケンカまがいのこともできるということですかね。

本作のメイントリックは、どうやってサイフからお金を取り出したのか。

手品師のマジックみたいな方法でしたね。金田一少年の『露西亜人形殺人事件』でも、いっけん取れそうにない鍵が実は~、みたいなのがありました。

面白い手口だけど、紙束が大量に入った状態でも、あんなにきれいにサイフを開けられるのかな。どっかに引っかかりそうなものだが。

人の善意の行動を、面白おかしくネタにするのは気をつけないとね。本人に聞かれたら、まさしく洒落じゃすまされない。

こういうのもあれだけど、大西は平謝りすれば許してくれそう。良くも悪くも、あまり物事を深く考えなさそうだし。

人間のやるきスイッチは2つあるらしい。

”自分で押せるけど、幸福度は低いスイッチ”、”他人に押してもらう、幸福度が高いスイッチ”

角丸師匠によると、後者の効果は強烈らしい。

ウケるためならなんでもやる、押してもらえないと不安や不満がわきでる、というのは昨今の過激派ユーチューバーに通ずるところがある気がする。

 

ハリ
ハリ

やりすぎは、よくないよね。

 

何事も、人の迷惑は考えなきゃね。


巡礼

「仲間」「共感者」自分の痛みをわかってくれる人間……。

彼はそれを得るために恐ろしい計画を立てた。

あまりの恐ろしさに自分でさえ怯んだ。だから、賭けをした。それがあの「巡礼」だった。

 

巡礼の目的は、賭け。

行き帰りの巡礼を成功させたことにより、犯人の妹を殺害する計画を実行することになったのだ。

慈愛に満ちたようにも見えた男性の行動は、実は恐ろしい計画のうちに過ぎなかった、という怖いお話でした。

苦労して幼馴染と結婚したのに、彼女を無残に殺されたとあっては、許すことなど到底できないでしょう。山井がどんな心境に陥っても、同情のしようがないなぁ。

 

ハリ
ハリ

やったことが残酷すぎるもんね……。

 

日中戦争下、大陸を歩いて移動するという雨水の決断。その結果得たものは慈愛の心ではなく、身の毛もよだつ計画の決断だった。

本来は聖なる儀式である巡礼行為が凶行に至らせたとなるのは、なんとも皮肉なことですな。

校正の仕事って大変そうだけど、ちょっと興味ある。やっぱ作家先生によって、間違いが多かったりするのかな。

小説読んでるとちょくちょく誤字脱字はあるものだけど、プロでも膨大な量の文章を精査するのはヘビーなんだろうか。

文章では右手がうんぬんかんぬんと書いてあるのに、挿絵だと逆の手だったこともあったなぁ。あれはなんのラノベだったっけかな。

事件の捜査のためとはいえ、水原はぽんぽん海外に飛ぶなぁ。今回はベトナムに行っちゃいました。

今ハノイと聞くと、どこぞの遊戯王に登場する組織が1番に頭に浮かぶなぁ。流し見してて、あんまり真面目に視聴してないけどね。

凌遅刑という、恐ろしい刑罰の話が出ました。

凌遅刑
りょうちけい。存命中の人間の肉体を少しずつ切り落とし、長時間にわたり激しい苦痛を与えて死に至らす処刑方法。

おぞましい方法ですが、各国特有の処罰の仕方はありますよね。だいぶ違うけど、日本にも切腹とかありますし。

そのあまりにエグい終幕を女性陣に聞かせたくなくて、先に帰らせる燈馬。なかなか気がきく少年です。

水原が値切ったら、タダにされそうで恐ろしい……。

以上、Q.E.D.証明終了。

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