古今東西、実在するものから架空のものまで、ありとあらゆる不思議アイテムを収録。
流し見するだけでも楽しい、マニアすいぜんの1冊です。
タイトル | 魔導具事典(Truth In Fantasy事典シリーズ) |
監修 | 山北篤 |
著者 | 稲葉義明 桂令夫 佐藤俊之 司馬炳介 秦野啓 田中天 遥遠志 山北篤 (巻末記載順) |
発行者 | 髙松謙二 |
出版社 | 新紀元社 |
初版発行 | 2001年12月27日 |
数多くの事典を出版しているシリーズもの
Truth In Fantasy事典シリーズをご存知でしょうか?
新紀元社が発刊している、ファンタジー解説書の一連の作品群です。90冊近く出版されている人気シリーズでもあります。
1冊につき、3000円前後となかなか値がはるため、全部そろえるのは至難のわざかもしれません。私も2~3冊しか所持していないです。全巻そろえて、本棚に飾ってみたいものですね。
世界中の摩訶不思議アイテムを収録
日本はもちろん、中国や中東、ヨーロッパなどの物品、神話や民話にいたるまで、世界中のあらんかぎりの魔導具がおさまっています。
本の冒頭の説明によると、創作作品に登場する品は最低限におさえ、神話・伝説・民話に関するものを中心に収録しているようです。
わたしが興味あるもの? もちろん錬金術に関するものよ。金よ、金。
たとえば日本のものなら、梓弓、破魔矢、村正などが記載されています。ギリシアなら、アイギスの盾、イカロスの翼、オリハルコンなどなど。有名どころをあげましたが、もっとマイナーな魔導具も多数のっています。
厨二心をくすぐられる人は、多いのではないでしょうか(笑)。
とにかくアイテムの数が多彩
本書は事典というだけあって、かない分厚く重たいです。
1ページにつき2つ、開いた状態で4つ、それが300ページ以上にわたって延々と記されているのだから、その総量は推して知るべし、といったところでしょうか。
また各物品に対して、簡単なイラストがつけられているため、頭の中でその魔導具が想像しやすいです。説明の文字がきつきつすぎて目が痛い、ということもありません。
その魔導具の「読み方」、「どんな形状か」、「どこの地域の物か」もちゃんと見やすいところに記述されています。
索引も充実しており、50音索引はもちろん、品目別索引から地域・出典別索引、欧文索引まで完備されています。
小説を書きたい人の資料本にもなる
Truth In Fantasy事典シリーズが、もともとファンタジーの解説書ということもあり、ラノベをはじめとしたファンタジー小説の参考書として、とりあえず持っておくのもいいかもしれません。
ただ、お値段が高めのこともあるので、購入する際にはよくネットなどで調べてからお金を出すことをオススメします。またアイテム記載量が膨大なため、本自体がそこそこ大きいです。本棚をだいぶ占領してしまいます。
それでも一見の価値は十二分にありますので、入手出来たらぜひ読みひたって、ファンタジー世界を堪能してみてはいかがでしょうか。
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