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学校の階段

ラノベ
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ホラーでも、誤植でもない。

これは「階段」に青春をささげた、高校生たちの物語──。


タイトル 学校の階段
著者 櫂末高彰
イラストレーター 甘福あまね
レーベル ファミ通文庫
初版発行 2006年2月10日
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躍動する階段部

みなさんは学生時代、学校の中を走り回ったことがありますか?

私はあります。中学の、部活動のときですね。雨天で外が使えない時、ジャージ姿でときどき校内を駆け回っていました(高校で椎間板ヘルニアをわずらってからは、そんな機会はなくなってしまいましたが……)。

運動部の方々、とくにサッカー部や野球部なんかは、雨天時に、校舎内で部活動をした経験が何度もあるでしょう。

本作に登場する階段部も、学校の中をところせましと走り抜けていきます。ただし天候は、関係ありません。

学校の中を走ること。それが彼らの部活動なのです。

階段部は迷惑?

学校の中を走ったら、はたしてどうなるでしょうか。転んでケガをするかもしれません。誰かとぶつかるかもしれません。当然、先生には怒られます。小学生でも、そんなことはわかります。

作中の階段部も、当然、先生たちに目をつけられています。生徒会からは睨まれ、一般生徒からも白い目を向けられています。ときには、部活動中、水の入ったバケツを放り投げられたこともありました。

それでも階段部は、走るのをやめません。周りに迷惑をかけていると自覚はしていても、前に進み続けるのです。

階段部、競技ルール

階段部は、ただやみくもに走っているわけではありません。ちゃんとしたルールが存在します。主な競技ルールは以下の3つになります。

1つ目はショットレース。階段のみを使うルールで、1階から上へと駆け上がり、タッチしてまた1階に戻ってきます。

2つ目はスタンダード。校舎の端の階段を上り、渡り廊下で反対側まで行き、階段を下りて、最後に廊下を走ってスタート地点まで戻ってきます。

3つ目はラリー。明確なルートは設定されていないが、上がる階段・下がる階段の最低数、通過しなければならないポイントが決められている(特殊な校舎の形をしているため、上りと下りの階段数が違うときがある)。

またラリーは、校舎外に出なくてはならない場合もある。

 

サナ
サナ

けっこう、凝ってるな。

かっこいい登場人物たち

「静かなる弾丸」「必殺Vターン」「黒翼の天使」「天才ラインメーカー」「月光ダンシングステップ」。これ、何の名前か、わかりますか?

実は、階段部員たちの二つ名です。それぞれの競技中の特性や特徴からつけられました。

彼らは本気で、階段部をやっています。

競技中、人とぎりぎりすれちがったときは必ず謝ります。そのため部活の始めに、謝罪の発声練習をします。部活で使う場所だからと、階段の掃除もします。

周囲に疎まれている。そんなことはわかっている。

それでも彼らはまっすぐに、部活動にうちこんでいくのです。

ストーリー展開は

主人公である神庭幸宏(かんばゆきひろ)は、入学した高校で階段部に出会います。そのままなしくずし的に、階段部に体験入部してしまいます。

本当は階段部に入るつもりなど、ありませんでした。でも階段部員のひたむきに部活にはげむ様子を見て、心動かされます。そして自分の意志で、入部を決意します。

でも階段部員の思いとは裏腹に、ついに生徒会執行部が動き出します。計略にハメられ、生徒総会の日に、階段部員たちは生徒全員の前に引きずり出されることとなるのです。

はたして彼らの運命はどうなってしまうのか。ぜひ、ご自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか。

(本作はスポ根だけでなく、ラブコメ要素もかなり多いので、そっちの方面でも面白いですよ。主人公だけでなく、あちらこちらでラブコメの嵐がふきあれています)

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