MOTTAINAIキャンペーンというのを知っていますか?
タイトル | もったいない[完全保存版] |
編集 | プラネット・リンク |
発行者 | 石﨑孟 |
初版発行 | 2008年9月10日 |
ワンガリ・マータイ氏とは……
ケニア出身の政治家。女性です。また、環境保護活動家でもあり、さらに環境分野において初のノーベル平和賞とった偉人でもあります。
1977年から、大規模な植林活動「グリーンベルト運動」を行い、アフリカ大陸に広く木を植えました。実に5000万本以上の緑を、アフリカにもたらしたと言われています。
彼女が「もったいない」という日本語を知ったのは、2005年。京都議定書の行事に参加するため来日した際、その単語を初めて耳にしました。とても感銘を受けたそうです。
この日本語をとても気に入った彼女は、環境保護に生かすことにしました。世界共通語「MOTTAINAI」を広めようと動き出したのです。
こうして、世界中を巻き込む「MOTTAINAIキャンペーン」がスタートしました。
そもそも、もったいないとは……
日本語の単語。
もったいないは漢字にすると勿体ないとなります。勿体とは、もともとは仏教からきた単語でした。
普段あまり使わない漢字ですが、簡単にいうと勿体とは、「物体。物のあるべき姿」という意味を持ちます。
それを「ない」と否定するので、つまりもったいないとは、「物の本体を失う」「物の本体がない状態」、といった意味になります。
「もったいない」と言えば普通、物体的損失を嘆く気持ちをあらわしますね。また、それを手に入れるまでの努力や時間が水泡に帰した、悲しみの心情もとらえることができます。
世界中を見渡しても、この「もったいない」という単語とどんぴしゃの意味の単語は、あまりないそうです。資源の少ない、小さな島国の日本だからこそ、このような単語が根付いたのかもしれません。
1円だって、大事にしなきゃダメよ。
環境保護のことを調べるとよく、3Rや4R、5Rという単語が出てきます。ものすごく簡単に説明すると「物を大切に使い再利用しましょうね」、という意味です。
この根幹にある精神こそ、「もったいない」なのです。
この本の内容
本書では、多種多様なもったいないのエピソードを収録しています。自分でも気づかない「もったいない」が見つかるかもしれません。
世界にひろがるMOTTAINAIの精神。今一度学ぶのに、ちょうどいい機会になるかもしれません。
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