あなたは日本の国宝、いくつ言えますか?
タイトル | 日本の国宝100 |
著者 | 橋本麻里 |
発行人 | 見城徹 |
初版発行 | 2011年3月30日 |
国宝とは
日本には数多くの国宝があります。読んで字のごとく「国の宝」として国が認めた物品に対して指定されます。より正確にいうと「国民の宝」でしょうか。
重要文化財の中から何点か選出され、文化審議会において文部科学大臣が意見を求め、その返答を持って国宝と認められます。
現在、1100件以上のものが、国宝に指定されています。
意外かもしれませんが、国宝は個人が所有しているケースもあります。刀剣・絵画などはそのような場合がけっこう多いですね。ただ、管理しきれなくて、博物館等に買い取ってもらうこともあるそうです。
国宝……買ったらいくらするのだろうか。
国宝に関する法律
おなじみの「文化財保護法」によって、国宝は守られています。1950年に、施行されました。
法律が制定されるきっかけとなったのは、1949年に起きた法隆寺金堂の焼失事件だったそうです。法隆寺金堂壁画という仏教壁画が、焼損してしまいました。
それ以前にも、「史蹟名勝天然紀念物保存法」、「国宝保存法」、「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」、「古社寺保存法」などの法律がありました。現在では廃止されています。
国宝と重要文化財って違うの?
重要文化財とは、有形文化財のうち特に重要なものを、文化財保護法により指定します。対象は絵画や彫刻などです。輸出など当然できないし、売り渡しにも条件がつきます。
国宝に指定されるには、まず重要文化財として認められなければなりません。
そして、重要文化財の中でもさらに価値があるとみなされたものだけが、国宝とされるのです。ちなみにですが重要文化財の数は、国宝の10倍以上あります。
重要文化財になるのも大変ですが、そこから国宝認定されるのはさらに狭き道といえますね。
本書では100+1の国宝を紹介
本書で紹介されているのは、それぞれの分野の代表たる国宝──だけではない。日本の歴史と、ときのめぐりによって変わりゆく美術の変遷をともに理解できる国宝を収録している。
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