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C.M.B.森羅博物館の事件目録(19)

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【銀座夢幻亭の主人】かつて銀座にあった幻のお店。その主人が好きだった相手とは。 & 【夜にダンス】オフィスビルでの窃盗事件。関係者の証言が一致しない理由。 & 【大統領逮捕事件】非道の独裁者。逮捕されたとき、彼はまだ大統領だったのか。


タイトル C.M.B.森羅博物館の事件目録(19)
著者 加藤元浩
レーベル 講談社コミックス
初版発行 2012年2月17日


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あらすじ

銀座夢幻亭の主人

誰を愛していたのか

かつて銀座にあった人気店『夢幻亭』。各界の有力者が集まるその社交の場を仕切っていたのは、涼という人物だった。艶やかな装いでみんなに愛されたその女性は、実は男性であり──。


夜にダンス

目撃証言の食い違い

オフィスビルのガラスを姿見にし、日々ダンスの練習をしていた市井。あるときビル内で、不審人物を目撃。警察に通報するも、彼女と警備員の証言がまったく別のもので──。


大統領逮捕事件

舞台は国際司法裁判所

自国民を3万人も虐殺した、非道の大統領スワミ。彼は潜伏していたベルギーで逮捕されたものの、その処遇を巡り争論が起こる。果たしてスワミは、どこで裁かれるのが適切なのかと──。


—以下ネタバレ感想—

犯人、トリックについても言及しています。

ぜひ実際読んでから、スクロールしてくださいね。

銀座夢幻亭の主人

だが私は置き去りだ。涼の姿を見てしまった罰なのか……。

今も「夢幻亭」の客席に座ってるんだ。

 

涼が愛していたのは、自分自身。

絶対に裏切られない完結した愛、とはまた言いえて妙。

美人な男性というと、なんとなくタイを想像する。おおらかな気質や仏教の影響、兵役免除の条件などなど、かわいい男性がいるのにはいろいろ事情があるみたいですね。

規制に関して吠える政治。

一時期、非実在青少年という単語がネットで踊りまくっていたなぁ。あれは結局、なんだったんだろう。


夜にダンス

違うよ。

あいつらが飛ぶのは、運命だからだよ。

 

犯人は、朝根。

警備員と同一人物だったのだ。

不審人物を目撃した、あるダンサーのお話。

マンガやドラマではお馴染みだけど、ガラスを姿見代わりにしてダンスを練習する人って、実在するのかな? 私は実際、見たことないんだけど。

あれって中に人がいたら、そこから丸見えなんだよね? 踊ってる人は恥ずかしくないのかな? いやまぁ、ダンスは人に見られてなんぼという意味では、なんの問題もないのかもしれんが。

首から音楽機器を垂らした状態で踊るの、すっごい邪魔じゃね? 踊ってる最中、右に左にフルフル揺れちゃうやん。

トリックは、デザイナーと警備員の兼任。

いや、さすがに気付いてくださいよ、警察。警備員にも聴取して、朝根にも聴取したんだよね? さすがに捜査がザルすぎないか。

それともあれかな、朝根は付け髭でもしてごまかしたのだろうか。

森羅と市井がハンドサインで意思疎通するのはかっこいい。どうでもいいけど裏ピースサインは、イギリスやその影響の強い国でやると、かなりの侮辱サインなんだとか。

ジャンプでのトンボとり、実際に見てみたいものだ。


大統領逮捕事件

スワミには必ず責任を取らせなければならない。

我々の取るべき道は1つしかないはずです。

 

姉妹作Q.E.D.シリーズの主人公、燈馬との闘いを描くお話でした。いわゆるコラボですね。燈馬は15歳でMITを卒業した天才少年です。森羅の最大の敵として、立ちふさがります。

話の舞台は、国際司法裁判所。

国際司法裁判所
6つある国際連合の主要機関のひとつ。自治的な地位を持つ常設の国際司法機関。

そんな場所にアドバイザーとして招集されるとは、CMBの指輪の効力は絶大ですね。

他国の元首や外交官は逮捕できない、というのが国際法の原則。『はたしてスワミが拘束されたとき、彼はまだ大統領だったのか』というのが、今回の争点。

例え大統領であっても、国際人道法に反した場合は逮捕できるらしい。

国際人道法
広義では、戦時・平時を問わず、人間の尊厳を保護することを目的とする国際法規範すべてを包括して国際人道法と呼ぶ。

複雑な国家の事情をはらみ、かつ相手の代理人が燈馬という、森羅にとってはやっかいな案件でしたね。

今あるダイヤ採掘地点は、はるか昔に存在したゴンドワナという大陸に集中していたらしい。

ゴンドワナ
プレートテクトニクスにおいて、過去に存在したと考えられている超大陸。

2億年前まで存在していたとか。よくまぁそんなことまで調べられるものだ。

結局裁判は、森羅の負け。国家の主権が尊重された結果に。

とはいえスワミの資金源であるダイヤの回収に成功し、彼の牙を絶つことに森羅は成功。燈馬の信頼に答えることができました。

このお話はQ.E.D.視点である41巻も併せて読んだほうが、より楽しめます。向こうでは七瀬も、アクションスターばりに大活躍していますよ。

ところで森羅たちはベルギーワッフルにクリームやらフルーツやらをてんこ盛りにして食べていたけど、あれっておいしいのかな? 私はプレーンのものしか食べたことないや。

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